突撃体験レポ-ト(R6.7.21)
和光小学校(世田谷区)
森林・間伐体験教室
受講生 前田
こんにちは~!
はじめて、林業体験教室(世田谷区和光小学校)の運営レポートをお送りします。
木の伐採なんてわたしは学校の行事で経験したことがなかったので、和光小学校の児童たちがとてもうらやましかったです。
ではどうぞ!
集合場所の沢井市民センター駐車場へ
いっちょ前の社会人になった私は日々の労働からくる重い体を引きずり起こし、ペーパードライバーであるがゆえに人様の車に乗り込んで集合場所の沢井市民センターへと向かいました。
見慣れた都会のビルビルビル、という街並みからは程遠い、のみ込まれそうなほどの深い森林たちが出迎えてくれます。だがしかし写真がない!すみません!
集合時間のだいぶ前にミーティングが始まったことだけは若干気になりましたが笑、各種確認を済ませ、現場へと出立です。
またもや、今度は人様の軽トラに乗り込み、風通しのよい爽快な乗り心地を堪能したのでした。軽トラっていいな~~!!何免許がいるんだ??(ペーパーの疑問)
和光小の児童を迎える準備
現場では、木が斜めになっていて危ないから倒しておこう、
草が伸びすぎているから刈っておこう、
レジャーシートは日陰のある森の中がいいのではないか、いやしかし蚊が多い、
伐採体験では限られた時間の中でどの木を伐採しようか、
など入念な準備と小学生への配慮がなされていました。
はたまた、おひとり和光小の先生が到着すると、どこからともなくのこぎりとヘルメットが80個くらい登場し、影でのものすごい連携プレーがあったと想像できました。
一足先に現地入りする先生っていたよな~。こんな感じだったんだ~。すごく大変だっただろうな~…。あのころの自分に代わって別の先生に今お礼を言う。お疲れ様です、ありがとうございます…。
和光小の児童到着!森へ入る準備
その他先生方と小学生たちが到着すると、森林の中で手伝いをしていた私もその声のにぎやかさに思わず振り返ってしまいました!
がやがやとはまさにこのこと。
児童たちがお昼を済ませたあとに今日の活動の説明を行い、のこぎりとヘルメットを1人1つずつ渡していきます。
のこぎりは腰にベルトやひもをつけてぶら下げる使用だったので、一人くらいは鬼殺隊の善一(『鬼滅の刃』)の真似でもしだすんじゃないかと勝手にどきどきハラハラしていましたが、誰もそんなことはしていませんでした。偉いよ小学生。
森に入る
実際に森に入るにあたり、木の根っこがあったり、ふかふかすぎて歩きにくかったり、心配なところがあったのですが、サクサク登っていくこどもたち。足腰つよい。クラス分の児童の水筒を持っている先生方、大丈夫でしょうか。
森に入って最初に行われた青梅りんけんの方の話では、おいしい水のためには森が大事であること、今いる森は木が多すぎて光が差し込んでいないこと、ひとつひとつの木が日光を浴びれるようにするにはどうすればいいのか等々お話がありました。
児童からは、元気がない木を伐採する、いや元気がある木を伐採する、太い木、細い木などいろんな意見が出ていました。全部当たってる!時と場合によって判断です。世の中正解は一つではない、という真理がしみじみと感じられる時間でした。
木を伐倒する
実際に青梅りんけんの方が、のこぎりで切り込みを入れていた際にはおお~~というような声が上がっていました。いや感動するよね、わかるわかる。
ツルと呼ばれる部分を残し、木に括り付けていたロープをみんなで引っ張り、ゆっくり木を倒していきます。
狙い通りの場所ながらも上の枝たちは他の枝にぶつかりながら倒れていきます。ばきばきばきばき、、、という少し衝撃的な聞きなれない音を立て、どすん、と地面に倒れます。
倒れたときも、おお~~という声が。わかるわかる。
丸太コースターを作る
伐倒した木の枝葉を取り除き、丸太を薄く切ってみんなで丸太コースターを作ります。
枝葉の除去や丸太の薄切りをする際に、のこぎりを使ってもらったのですが、皆のこぎりの使い方がうまい!林業従事者みな感動。
のこぎり全体の刃を使い、引くときに力を込めるのだ、という和光小学校の先生の教えが行き届いているようでした。
のこぎりがうますぎて、あんなに押していた時間があっという間に回収され、みんなコースターを2~3枚作っていました。嬉しそうな顔が可愛い。
コースターづくりのワンステップ先の作業として、皮むきと言われる木の皮をむく作業をしたのですが、見かけによらずのこぎりで切るより普通にむずい!と言っていました。
何でも皮をむき始める小学生
林業の未来を憂える小学生
そんななか、1人の子が私にがんがん質問をしてくるのでした。
#林業やってるの?#今人足りないんでしょ?#何人いるの?ってか#若い人全然いないんでしょ?#林業やばくない?#林業従事者になって!がんばれ!#これ樹齢何年?#杉?檜?#木売れないの?#海外に売ればいいんじゃない?#木で家作りなよ!
めっちゃアイディアくれるやん笑。
その子は一貫してずっと、林業やばくない?と言っていました。
ね、そう思うよね。小学生の時、一次産業の衰退や、環境破壊の危機的状況に焦りを感じていたのを思い出しました。自分が大人になるころ世界はどうなってしまうのだろうかと。
矢継ぎ早に質問をくれたその子を含めた今回の和光小の児童たちがどんな形であれいつか林業の道に足を踏み入れ、日本の山林をより美しく一層魅力的なものにしたくなるようできるだけ多くの準備をしておきたいなと思いました。
というわけで、まずは自分にできることから始めねばなりません。行動範囲を広げないといけないので、とりあえずペーパードライバー講習に行ってきますか。
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