2012年12月10日月曜日

多摩工業高校インターンシップに参加して

      会員 小俣敬子

12月4日・5日、多摩工業高校17名の生徒による、作業路作りと除間伐作業が行われました。初日はあいにくの雨模様だったため、座学(森の働き)と木工(巣箱作り)になりました。

2日目はお天気に恵まれ、全員が鉈と鋸を腰につけ3班に分かれて、約60年生の檜の山に入りました。最初は路を作るための間伐作業です。

まずは道に近い場所で間伐する木を選木し、どちらの方向に倒したら良いか、みんなで真剣に考えます。続いて間伐する木にロープを掛け、さらに伐倒方向にある木に滑車をかけ全員でロープを引きます。

木を伐る生徒は受け口、追い口の順に切っていきますが、鋸を水平に引くことはやってみると難しく、なかなか思うようになりません。いよいよ伐倒となると、全員が大きな掛け声でロープを引く様子は力強く、また木がドスンと地面倒れた瞬間は、みんな何ともいえず生き生きとしたすてきな表情をしていました。2メートルに玉切った木を横に並べ、トンガをかけて路を作ります。
 
 

午後は前日作った巣箱を梯子をかけて取り付ける作業でした。

間伐の成果で山は柔らかな陽が入るようになり、そこここから檜の甘い爽やかな香りが沸き立って心地の良い場となりました。1日の作業を終え颯爽と山を下りていく生徒たちのあとには、とても歩きやすい路と鳥たちのスイートホームが並んでいました。
多摩工業高校の皆さんお疲れ様でした。

2012年12月8日土曜日

第4回森林ボランティア育成講座


                                      会員 M.Takata 

121日、第4回森林ボランティ育成講座が開催されました。
今回のメニューは、炭焼き体験です。青梅市花木園にスタッフは8時半に集合、担当とスケジュールを確認します。定刻9時、杉並の皆様はマイクロバスでの参加で無事集合しました。お天気はくもり、すこし肌寒く感じます。あたりは、紅葉が調度見ごろ、晴れれば素晴らしい景色だったのですが、残念です。

まずは、本日の流れなどが説明され、4つの班が編成されました。今日はまず、炭の原料となる竹の伐採からスタートです。数分歩いて高山会員の竹林にと向かいます。

山林の荒廃が問題となっていますが、竹林の荒廃はもっと深刻です。竹は伐っても翌年にはすぐに生えてきてしまいます。適正な管理がされないと竹はその旺盛な繁殖力で周りの山林をどんどん浸食して薮になっていってしまいます。この竹林も毎年、竹を切り出しているにも関わらず竹が密生状態です。現場にて高山会員よりそんなお話しを聞かせていただき、作業スタートです。

古い竹を選木、伐採して、持ち運び易い長さに玉切ります。当初は、各班2本程度の予定でしたが、次第に熱が入ってきて各班56本は切ったでしょうか。みるみる竹林がきれいになっていきます。約1時間の作業で、無事終了、伐った竹をみんなで担ぎだしトラックに積み込み、炭窯に移動です。

炭窯到着寸前に突然の雨となり、一時近くの小屋に避難、雨が止むのを待ちます。30分程度でしょうか。小降りになったところで作業再開。青木会員より、パネルを使って炭焼きの工程についてレクチャーを受けます。その後、作業開始です。運んできた竹を、窯に入る長さに切って、それから所定の幅に割っていきます。あっと言う間に窯にいっぱいとなる材料が揃いました。

そして、窯入れ、窯の中に竹を入れていきます。いっぱいになったところで蓋をして、隙間をこねたどろで塞いで行きます。いよいよ火入れです。火が入ると白い煙が煙突から出ます。煙に一同感激です。窯全体に火が廻る様に交代で風を送ります。本来は、炭になるまで見守り続けるものですが、本日の作業はここまでです。後は青木会員に託します。

現場を片付けて、食事に向かおうとした時に、再びの雨、前線の通過でしょうか、強い雨と風で嵐のような状態でした。なんとか、全員、屋根の下に入れたものの、立ったままでの食事となりました。しかしながら、温かい豚汁にこころも体も救われた思いでした。

食事が終わるころには雨もあがり、午後からは木工体験です。竹細工で、来年の干支の蛇をつくるチーム、やじろべえのトンボを作るチーム、竹の入れ物を作るチーム、木工で箱をつくるチームなど盛りだくさんのメニューです。皆さん思い思いの作品づくりに没頭されていました。午後2時、無事に全ての予定を終了しました。 

   今回は、突然の雨にたたられあいにくのお天気でしたが、それぞれ作られた作品と竹炭のお土産付き、参加された方にはご満足いただけたのでないかと思います。皆様、お疲れさまでした。次回は2月、寒い中での枝打ち体験となります。