2017年2月19日日曜日


「インタ-ン・シップ」事業(H29.2.89

                                                    管理人

 
平成21年から都立多摩工業高校を受け入れ、継続され今回で8回目を迎えている事業である。    
 
インタ-ンシップ(社会体験学習)事業は、今から12年前の平成164月に東京都教育庁は社会体験活動を必須科目とする方針を打ち出した。

 これは、生徒が学校内での学習活動にとどまることなく、地域に出て様々な活動を通じ、「人とのつながり」、「就職感・自分への自信」、「他人を思いやる心」、「ル-ルやマナ-」学ぶことを狙いとしている。

 体験の模様はhttps://www.facebook.com/oumerinkenでご覧ください。



多摩工業高校生のインターンシップに参加して

大澤 眞人

今年も多摩工業高校生のためのインターンシップが2月8〈水〉,9〈木〉の二日間にわたり青梅市の青梅の森で行われました。私は第二日目、9日に参加させていただきました。

私はここ数年この活動に参加させていただくことをとても楽しみにしており、今年も同じ思いで参加させていただきました。

 朝9時、活動現地の広場でラジオ体操、そしてインターンシップの本旨として大事な「日本の森林の置かれている状況・森林の持つ新たな価値等について」短時間の講義のなかに大事なエキスが含まれた大変有意義なお話を中島邦彦講師から伺いその後各班の活動に移りました。昨年より若干少ない人数でしたが、多摩工業の12名生徒は3名で一班とし、4班編成で活動しました。私は、青木講師(りんけん理事長)と一緒に第3班の高校生と共に青木講師から学ばせていただく思いで活動に取り組みました。

 尾根のハイキング道周辺のヒノキ林の間伐活動を始めてすぐ、まず気がついたことは、前日の第一日に指導を受けたことをしっかり覚えており、その手順に従って活動を始めたことです。第一日は、一人3本の間伐作業。そのためのロープを引くための「もやい結び」伐倒後の「枝打ち作業」など、手順を守り活動をはじめたことです。

 様子から、私はまず次のようなことを感じました。

まず第一に参加した工高生がこの活動に林業活動に目的を持って参加していること・それぞれが高い能力を持っていること、更に第一日目の良く行き届いた指導を行った青梅りんけんの指導者の優れた力量をも感じさせていただきました。

もちろん、工校の生活とこの森林作業ではからだの使い方が違うせいか、「腕が痛い」「くたびれた」などの声があがったり、作業が一段落すると仲間同士で軽口を叩き合い笑い転げるなどの場面もありましたが、何しろ一生懸命に活動に取り組む姿に感心しました。

また、日ごろの生活では使ったことのない、のこぎりや、ナタなどの使い方は十分とはいえないところもありましたが、途中から降り始めた小雪の舞う中で最後まで意欲を持って活動を続けることが出来ていました。

私は、このこととても感心すると共に、「いまどきの高校生は・・・」という言葉は今後この工高生には当てはまらないと思いました。たぶん、工業高校の日常生活では、定められた授業の提出物や、作品・製品の完成また、資格取得などを確実に進めることが必須な日常生活のなかで培われてきているのではないかと、休憩時間の中で工高生から聞き出した話の内容から受け止めることが出来ました。

いずれにしても、私は今回の活動に参加して、いくつものことをこの若さあふれる工高生から学ばせてもらうことが出来ました。来年も機会があればこの活動に参加させていただききたいと感じたすばらしい「りんけん活動」の一日でした。