2016年10月17日月曜日

第3回森林ボランティア育成講座(H28.10.8)
『多摩産材の流通現場視察』

                                                        管理人


    国産木材の流通は、昭和50年代位までは、森林所有者(育林)-素材生産業者(伐採搬出)-原木市場(原木販売)-製材所-製品市場-工務店-消費者が伝統的な流通形態が存在していた。

 しかし、昭和60年代に入ると、山林の価値は、経済林から環境林へと期待が高まり、市場逆算で山林価格を求めると育林経費の捻出どころかマイナスになるという異常な状況に追い込まれ、持続可能な社会どころか森林所有者不在の状況となっている。


   当然のように、後継者が育つ環境は困難を極め、その流れは放置林から放棄林へと様相を変えて来ており、山側関係者の義務として、森林の恩恵を享受している人達に警鐘を鳴らし伝えなければならない。 そして、持続可能な経済行為のもとで、課題先送りでない再構築の仕組みづくりに英知の結集が求められている。
 このような森林を取り巻く環境を理解していただくために、昨年から新たに組み込まれた視察講座である。今日は、偶然にも10月8日は木の日でもあった。
追伸;https://www.facebook.com/oumerinken