2018年11月6日火曜日

事業報告
8/22  森林林業体験(東京都小学校社会科研究会)
10/23  森林林業体験(東京都建築学科学生)

51回「青梅産業観光まつり」
                   (H30.11.3-4青梅永山公園グラウンド)

                                管理人
 今年も、「人と森との共生」を合言葉に
企画運営を東京都森林組合から委託され、協力団体(杣保会・西多摩北部建設組合・上成木ふれあいの森・森守会)の支援をいただき小雨に会いましたが大盛況のうち終了することができました。

 この伝統産業展は昨年に引き続き、若手によって衣替えしたパネルクイズや、木工・丸太切りで、総受付登録690名を超える勢いでした。
 内訳は、枝の輪切りのストラップづくり(約400名)や、毎年人気の丸太切り(約190名)竹細工(来年の干支づくり)・風車づくり・どんぐり飾り等(約100名)に人だかりができました。
 特に、親子の参加が目立ち、クイズに取り組んでいる姿は大きな普及活動を感じることができました。
 また、毎年人気の杉や桧の丸太切りでは、用意された丸太が腕自慢の参加者により、ほぼ輪切りとなり、多くの方がお土産に持ち帰っていただいたようで、木の感触をっぱい楽しんでいただけた日となりました。



 
 
 
 
 
以下、来年度への課題
安全面の対応としてテント内に試験的に通路を確保し状況を見ましたが特に支障は無いようです。丸太切りでは勢い余って新品の鋸切り3丁が壊れましたが怪我には至りませんでした。
 
 
 

 
 

 
 

 
 

 

 

 

 
 

2018年9月26日水曜日


杉並地域大学、青梅森林ボランティアに参加してみて感じていること


 ブログをご覧の皆様こんにちは! 杉並より参加させて頂いております幸本です。
 
  今回は6月に続いて2回目を参加させて頂きました!
8月開催は今年の酷暑で危険との事で見送りになりましたが9月開催で気温も程よく都内とは思えないほど山の中は気持ち良かったです。みんなももっと山に入れば良いのに。と心の中で思っちゃいましたね(笑


 さて今回の講座の内容は実際に自分で山の木を切ってみる。という事で実践でした。最初に講師の方に切りたい方に倒す切り方や、危険範囲などをレクチャーしてもらったのですが、危険範囲は自分の感覚よりも遥かに範囲が広い!

 木の高さを測るために枝を使って目視で測る方法なども教えて頂き、本当に身になる事が多かったです!これは覚えておいて損は全くないですね。木を倒す方向もレクチャーで見た事と自分でやってみるのは大違い! わかっているようで、やっぱり体感しないとわからないものですね(汗 でもその分、みんなで協力して思い通りに倒れた時はチームのみんなで歓声が上がるほど気持ち良かったです。

 道なき道を作ったり、窪んでる場所に橋をかけたり。歩けなかったような場所でも知識とロープワークなどの技術があれば、より最小限の労力で進んで行く事が出来るようになる。後に続く人たちが安全に通行出来るようになる。 このような事もどうやって作ってたのか?という疑問の解消とともに、出来上がった道を自分で歩いていく。これもとても楽しかったですね!
 
 さてなぜ間伐を行い山の管理をしなければならないのか?ですが山は水源地でもあります。 その水源地がほっておくと木同士が日光を求めて競争し、負けてしまった木は弱体化してしまうそうです。 弱体化してしまうと病気になったり少しの嵐で倒木してしまったりと危険がいっぱい。また感覚を保てるように伐採してあげる事で立派な木が成長します。これはとても大事な事で立派な木に成長してくれないと根っこが深くまで伸びません。伸びないという事は地盤を保つ事が出来なくなるという事です。
 折しも9月開催は大型の台風や、非常に大きな地震があり、崩れた山肌は手入れをされていないところが見受けられました。そのような被害を生まない為にも森林の手入れは必要なんですね。 また都民には密接に関係しておりますが青梅の山は都の水源地の出口に立地しています。

 ここが嵐や地震で山肌が崩れ、倒木で川を塞いでしまったら飲み水はどうなるでしょうか? 川が止まる。という想像すると大変な状況になりますよね。 それも手入れしてくれる方々がいらっしゃるので僕たちは安心して水を飲めている。そうゆう事も大変勉強になりました!  
 話は少しだけ戻りますが、森林の手入れをするという事は道具を使えるようになる。という事でもあります。いざ災害が起きた時には誰かがやってくれる事を待つだけではなく、自主防衛や乗り切る力、周囲の人たちと協力する事が大事になってきます。その時に自分が道具を使う事が出来れば、より速やかに復旧できるかも知れません。そのような事も含めて実践で教えてもらいながら習得していけるこの活動は参加していてとても役立ち、また出来るようになってくる事が楽しいんです。  
 最後に間伐材を使用する意味ですが、森林・水資源管理を行う為には行う人が必要になります。 当然生活も出てきますが、近年では輸入材を使用する事が圧倒的で国内の林業は追い込まれております。 時代は異常気象に対応する為Co2削減などと叫ばれておりますが、輸入材を使うという事は大型のタンカーで運ぶので化石エネルギーを大量に消費します。また海外では安く売る為に人件費も抑えられ人権問題にも繋がってきます。また世界の森林は年々オーストリア1国分無くなってきてます。

 我々、和を重んじる日本人として一人一人が環境問題に思いを寄せ、少しずつでも国内回帰するタイミングが来たのではないのでしょうか? 国内の間伐材に付加価値をつける技術も進歩し鉄より軽く、鉄より5倍硬く加工する技術なども生まれてきております。いずれ近いうちに木材から工業製品に変わる時が来るかも知れませんね。
 
そのような災害予防や、自身のスキルアップ、環境問題から最新テクノロジーまで。
勉強できる森林ボランテイア活動、とってもお勧めです! たまには青梅産の野菜やジビエ、お酒などで活動の後に青梅と杉並の交流会なども行って欲しいな〜。と思いつつ(笑  
では来月も楽しみに参加して参りたいと思いまーす!


➢クイズ・・・どちらが杉林か桧林かわかりますか?                                                                      

2018年9月25日火曜日


報告事項

6/2都りんけん総会(桧原村地内)

7/10小学生間伐体験(奥多摩町地内)

 

2回森林ボランティア育成講座(H30.9.8
『間伐、道づくり講座』

 

受講生の感想より(抜粋)


  9期生の予定計画では、8月11日に実施する講座で、森林内と外気との気温差が体験できる良い機会であることも想定していましたが、今年の異常な酷暑と初めての作業ということも考慮され、9月に延期されました。

作業は「間伐と道づくり」の内容で、今期より各班の作業に入る前に、間伐の模範作業(デモ)が実施され作業の意味、手順、安全対策等の共通認識を確認しました。
 
      以下、受講生の感想を抜粋掲載します。


 
 
 
 
木の倒し方、考え方がわかりました

・解りやすい説明でした。楽しく作業できました。

・間伐の方法について、1本目は細かく指導を受けながら、2本目はグループで考え、話し合いな 
がら進めることで、とても良く学べた。 足元が滑りやすかったり、刃物を使うなど、危険も多いので、注意したいと改めて思った。
・講師の方々の体力がすごいです!間伐していかなければいけない木が多い! 山や森の見方が変わりました。ありがとうございました。

・実際にやってみると仲々難しい。 最後はチームだけで1本の木を伐りました。感動しました。

・暑い中であったが、作業の片鱗が体験でき、楽しかった

・熱く大変でした。

・間伐で出た木を使っての道づくりは、一連作業の成果が実感できて非常によかった。
 スタッフの方々、ありがとうございました。

2018年7月2日月曜日


14回 NPO青梅りんけん通常総会(通算24回)

H30.6.30 会場:青梅市民体育館会議室
管理人


 
 高田理事長のもとで就任一年目の通常総会が盛大に開催されました。

合わせて山崎事務局から会計部門を新たに栖島会計に引き継がれ新体制の中での開催となりました。

ここ数年来の念願でありました後継者の確保も徐々に進み、地球温暖化問題を契機に避けて通れない意識改革の風が吹き始めてきたように思います。

事業報告においても、森林保育事業に加え、自然環境教育の分野での需要が増加傾向にあるようです。

残念ですが森林保全調査研究(経済性と公益性の両立)のリーダ-であった玉置会員が急逝された影響もさることながら、この事業の本質が今一つ理解されずにおります。

増加傾向にある、自然環境教育がその口開けになる手ごたえを感じております。

新年度の事業計画では、東京都で初めて開催される育樹祭への支援が話題となり、そのプレイベントとして開催される交流会(会場;青梅市民体育館)への対応に熱い議論が懇親会の席で続き盛会裏のうちに閉会しました。

結びに、ご来賓の皆様には、ご多用の中をご出席ただき会員の大きな自信へと繋げていただいたと感じております。重ねてお礼申し上げます。

2018年6月23日土曜日


森林ボランティア育成講習第9期生 
開校式にて

 

栖島 安
 
 6月2日に第9期生の開講式が行われ、2年間の長丁場の講座がスタートしました。

 定員30名のうち提携している杉並区から15名、青梅から15名の枠の中で、ここ何年かは青梅市は15名を集めるのがやっと、逆に杉並は抽選という状況でした。

 しかし、今年は青梅市からの応募も多く、久しぶりに定員以上の応募があったようです。森林、青梅市にも大きな変化が起こったのでしょうか、このボランティア講座への関心が高まっているのでしょうか。

 従来、卒業生の多くが「森守会」という団体に所属しているようでが、どちらかというと定年後の年齢層が高めの方が中心になるのですが、今回の講座は、比較的若年層の参加をしていただき、関心の高まりの広さを感じる顔触れでした。

 

 午前中の座学は講座の内容と安全面の説明、そして現在の日本の森林の状況などの話がスライドを通して行われました。受講生から出た質問に「全国には全く整備されていない山はどれくらいの割合であるのか?」という問いがあり、未整備林の問題について高い関心があることがうかがえました。
 9期講座終了時にはこの答えの割合が少しでも改善に向かっている、そんな動きが増えることを期待します。

 

 座学後の昼食は夏日の青空の下、森林浴を目一杯に堪能し、午後からは実際に作業を行う青梅の森を歩いて一周しました。支給された新品のヘルメットをかぶり遊歩道を行くと、「山の中で避難訓練ですか?」と何も持っていない団体が同じ方向に歩いていく光景を見てハイカーの方に不思議そうに聞かれました…。

 最初の第一展望台では、天気は良かったのですがこの時期は「カスミ」がかかりスカイツリーは見ることが出来ず。すぐ下に以前の受講生が植えたもみじを見下ろし、「こんな急な斜面で講習をするのですか!」という声があがりました。

 その後、当たり前にこの樹木の「桧と杉の見分け方のレクチャー」があると、全く同じに見えていた植林した山に実は2種が混在している、ということに「初めて気づいた!」という声が上がっていました。

 シカの食害、熊注意の看板、雑木林の明るさ、などなど話していくとあっという間に時間が過ぎ、講座で間伐・枝打ちし継続して整備している活動の場所は殆ど素通り状態でした。2時間ほどかけて一周し、朝の集合場所に戻った後、最後に次回7月の暑さ対策が伝えられて初回の講座は終了となりました。

 今日初めて青梅の森を歩いたという受講生が殆どで、「青梅駅からこんなに近いところで行われているのですね!」という声が印象的でした。


詳細は:https://www.facebook.com/omerinken/

2018年6月16日土曜日


「全国植樹祭ふくしま2018」及び
      「全国林業後継者大会」に参加して

佐藤 優

去る6月9・10日、全国林業後継者大会と全国植樹祭にりんけんの皆さん11名で参加してきました。
 

私はどちらも初めて参加させていただきましたがとても良い経験ができました。

植樹祭前日の後継者大会では、活動発表で「先輩方から」「現役世代から」「次世代から」のそれぞれの世代の発表を聞かせていただきました。

印象に残ったのは現役世代の「NPO法人みなみあいづ森ネットワーク事務局、松澤さん」の材木を使う出口(消費者)から加工(材木業者)・生産(林業家)を輪のようにつなげる活動をしていて軌道に乗っている。という報告です。大消費地を抱えている西多摩地域の私たちにはとても参考になると思いました。

もう一つ印象に残った発表は、次世代の「天栄村立天栄中学校」中学生3人の発表で森林にかかわる授業を行っているが、村外の山や施設で行っていて、自分たちの学校の裏山があるのに、そこは除染された道しか通れず、山は立ち入れない。震災から7年がたち、これから入ってくる中学生は山で遊んだことのない子供達です。という悲痛な訴えです。

福島の原発事故の影響による汚染地域の第一次産業に携わる人々の苦難の思いを実感させられました。

植樹祭当日は宿泊した「いわき」から南相馬まで実行委員会のチャーターしたバスでの移動でした。あさ7時前に出発して、10時頃に現地到着、南相馬市原町区雫地内の浜に黒松の植樹をして会場入りしました。

天皇陛下が見えられるということで、飛行機に乗るような警戒の中10時半頃会場に入場して、13時35分の開会式まで小雨が時折ぱらつくなか昼食を取りながらひたすら待って、開会式を迎えました。天皇陛下が最後の植樹祭ということで、立ち会えたことは大変光栄でした。

式典を終え会場を後にするときも大勢の参加者(7000人?)がいたので、また、待って行列でという感じでした。考えてみると、林業は植林して育てて、成長するまでは次の代を見据えての職業です。仕事にあった行事だったのでしょう。

 
植樹祭の場所が福島ということで、実行委員会の方の全国から集まった私たちへの気遣いとおもてなしがとてもゆきとどいていて、前日の後継者大会と交流会、当日の植樹祭とも気持ちがとても伝わってきました。特に会場を後にする際、会場はもちろん、バスに乗る長い道のりにスタッフが切れ目ないくらい並んで声をかけていただいたことには感激しました。実行委員会の皆さんありがとうございました。

 
 
 
余談になりますが、南相馬からバスでいわきまで送っていただいたのですが途中大熊町、双葉町あたりを通っているとき高速から見える当たりの田畑が何も作られず荒れ果てていること、民家や道に灯りが燈っていない現場を実際に目の当たりにして、言葉を失ってしまいました。この現実はけっして忘れてはならないと思いました。
 
 
 

2018年3月31日土曜日


8期生閉講式に思うことH30.3.10)  

                                                                   管理人

受講生の感想を掲載します。
 

* 2年間ありがとうございました。
 閉講式後に、これまで作業した場所を見学し、作業の成果や下草刈りのやる、やらない場合の違いを確かめられて面白かったです。これからも宜しくお願いします。


*意見交換会は、多様な感想を聞けて有意義でした。
 見学は、伐倒の実演も含め、特に植林跡等感慨深いものがありました。


*2年間の講習、ありがとうございました。
 森の管理、林業のたいへんさ、山のノウハウ等、非常にためになる事が多かったです。
 今後も、機会があれば、参加したいと思います。 


*植栽した桜がよく根づいていてよかったです。
 2年間は早いものです。あっという間でした。楽しかったです。
 ありがとうございました。


*2年間お世話になりました。趣味で森に関わりたく参加しましたが、大変有意義な講習が受講することができました。
 個人的には月1回ペースでも良いくらいでしたが、連絡や指導者の調整等大変な労力なのだと思います。本当にお疲れ様でした。
 ありがとうございました。また、機会がありましたら、ボランティアとして参加させていただきます。


*昨年植えた山桜が根付いている事を確認できて良かった。
 下刈りした斜面とやり残した部分を比べて見られた。皆さんの話を聞け、今後もボランティアを続けて行きたい。


*過去の見直し、楽しかったです。
 知識ゼロからのスタートでした。ありがとうございました。
 体力不安ですが、できる範囲で参加します。


*講習で作業した林道を歩き、二年間のことが新鮮に思いだせた。
 また、新しい方々の説明会も見学し森林作業の基本を反省できた。


*講習の内容をふり返る事が出来た有意義な講習でした。
 大変お世話になりました。


*2年前、当初、杉並からの参加者は、17名と伺いました。本日、杉並の参加者、6名。だいぶ少なくなった様で、もったいないと思いました。
 講師の皆様、感謝いたします。ありがとうございました。


 結びに、「青梅りんけん」として感じていることは、杉並区の皆様には集合場所まで1時間以上のハンデをかかえているにもかかわらず、熱心な受講生の姿勢には頭が下がり大きな刺激です。
 また、ここ数年の傾向として閉講式への参加者の減少傾向にも表れているように、受講生の二極化が進んでいると感じております。
仮称、環境税の追い風が吹く中、講座内容、指導者としての姿勢が改めて問われていると痛感している次第です。