2021年11月22日月曜日

 5『ボランティア育成講座』R3.11.13

・・・間伐と道づくり・・・

管理人

講座5回目にしてようやく「間伐と道づくり」が実施できました。

間伐は、一般的には立ち枯れ、病虫害木、雪・風の被害木、等用途に不向きな劣性木間伐が主流だが良質材中心の優良木間伐とに分けられる。この辺では両方法とも「抜き伐り」と呼ばれた作業である。昭和40年代頃までは「抜き伐り」が林家の家計を支えた作業で、森林の手入れも合わせて出来た時代もあったが、今も昔も日の光を林床に適正に取り入れる大切な作業であることに違いは無い。

道づくりは、車から山の現場まで安全に通ったり、木材搬出にも利用できる大事な投資であり、道幅を拡げれば収穫林業も夢ではない。

 

以下受講生の感想を掲載



*倒木は山の状況をよく見て臨機応変の対応が必要なことがよく判りました。

*講師の方の指導の元、自分達で考えながら作業をする事ができました。貴重な体験をする事ができ大変でしたが良い経験になりました。

*間伐を生まれて初めて体験しました。道作りでは階段も作り自分がまさかそれを自分ができるとは!!

*間伐、道作りの重要なことがわかりました。

*間伐は思ったよりも手で切ると大変ではあったが倒れる木は細くても危険である事を認識した。林業についてもより深く考える機会を得た。

*良い天気の中、初めて木を切る作業を行った。とても感動しました。

*間伐、道作りは目に成果が見えるので、やりがいがあった。この作業を1.2回目の講習であると参加率は高くなると思う。

 *間伐は、自分で倒す木を選べるようになりたいと思いました。道作りはハンマーが重すぎました。練習が必要だと感じました。

*木を切り倒し、倒した木(丸太)で林道脇のフチに放置する作業をやりました。道作りとは聞いていましたが、ここまでやるとは思っておらず、中々しんどかったです。でもこの様な補修作業は不可欠なものなのでその重要性を身を持って味わう有意義な時間でした。

*人力での間伐は時間がかかり大変であると感じた。間伐しても価値にならず、価値にならないから間伐も進まないという負の連鎖の為、良い方向になれば良いが、どうなることやら。

*間伐・枯れた木と生えている木の違いで力の差がわかった。・急斜面での作業は注意が必要。道作り・現場での工夫が必要。最初のプラン通りにはいかない。・道具の使い方はとても勉強になった。

 

結び

間伐作業の現状は、多くが伐り捨て間伐で実施されており投資資金の回収どころではない。身近な山林現場の皆伐地が気になるが全て入札業者の仕事であり、林道沿い、高林齢、数町歩(ha)まとまった場所で実施されているが育林費用の持続性が問われている。

2021年11月10日水曜日

 4『ボランティア育成講座』R3.10.30

・・・木材の流通現場見学・・・

管理人

この業界は、木の文化に支えられ、明治初期ごろから本格的な針葉樹の人工林化が加わり森林循環が守られて来ました。

しかし、化石資源の出現で社会は大きく変化し、便利さの限界を超えてしまい地球温暖化という人類の存亡にかかわる問題を突き付けられている環境にあります。

また、見学の中で木材のコストから流通を見ると、立木を無償で仕入れて成り立っている複雑な状況が浮かび上がってきます。

今回は、一般の方々には接する機会がない流通現場の見学で感想にあるように人気の見学講座です。受講生の意識の高さが感想に現れています。  

以下掲載します。

 

・山林から木材センター、製材所、多摩産材を使った家の見学など、普段は見られない場所を見ることができ、貴重な体験となった。太い木材や長年成長した木でも、高い価値がつかないなど、コストがかかるのに価値がつきにくいのは残念である。                      

                           

・木の上流から下流までの現場を知ることができた。どこでも食害の話が出て、ウッドショックの話が出たのは大きな課題となっている事を理解できた。色々と考えさせられた1日でした。多摩の木の家はとても良かったです。                          

                           

・森林から利用まで木材の一連の流れを見学させていただきました。戦後、拡大造林によるある種国策による罪を現代に生きる私達がなんらかの形で償っていく義務がある様に感じました。様々な問題の中で自分に出来る事をやればよいと思います。                

                           

・個人では見学できないような所を見る事ができ良かった。森林を整備する意味を今までより理解でき、イメージが付いた。                    

                           

・生物多様性保全について理解出来た。また森林を保全するために課題が多いことがわかった。特に林業を業として行くために対策が急務だと思う。                      

・西多摩地区の林業関係の一連の流れを見させて頂いた。植林、伐採、製材、加工、住宅等使用が同地区で行われていることを知り、ぜひ今後再生発展をしてほしいと思いました。                        

・各見学地で説明をしていただいて、より深くそれぞれの意義を理解することができてよかったです。ただ、話をきくだけでメモを取れなかったり、周りの音で声が聞こえなかったりすることもあったので、資料をあわせて用意いただけるともっとよかったのではないかと思います。                       


・木材にまつわる事を生のモノを通して知る事が出来、認識が深まると共に興味も増した気がします。自分の実家の近くには以前、製材業者がいくつかあったのですが、今はほとんど廃業し無くなっています。なので何かなつかしさを感じる思いで良かったです。

・木の育成、流通、製材等わかりました。                       

                           

・原木から木材までの流れが理解でき、ビジネスや森林保護の難しさが分かった。将来の子供たちの為にもボランティア等でのサポートが必要であろう。