2017年11月23日木曜日


👉特別寄稿NO2として、佐藤向陽さんからのメ-ルが届きましたので転載します。
                                 (管理人)

 

8回森林ボランティア育成受講生(H29.11.21
『特別寄稿』
  


ルワンダの紹介
 森林ボランティア8期生の佐藤向陽です。それどこにあるの?という国を紹介するこのシリーズ、2回目の今回はルワンダです。


 ルワンダは中部アフリカに位置する内陸国で、西にコンゴ民主共和国、北にウガンダ、東にタンザニア、南にブルンジと国境を接しています。面積は約26,3002。日本の四国の1.4倍ほどの中に約1200万人(世界銀行2016)が住んでおり、人口密度にすると約450/2になります。
 
 この人口密度はアフリカで一番となっていて、実は日本(約335/2)よりも高い数字です。アフリカというと「暑い!!」というイメージがまず頭に浮かびますが、ルワンダは標高1000m4500mの範囲にあり、標高約1600mの首都キガリでは、日中もエアコンは必要なく、朝晩はむしろ肌寒い日もあります。

 ルワンダにはあまり馴染みがなくても「ルワンダ大虐殺」という言葉は聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか?1994年に起こったこの事件で、一説では3か月間で100万人が亡くなったと言われています     
 
 当時の人口が約1000万人なので、国民の10人に1人が犠牲になったことになります。仮に日本で同じことが起こったとすると、1億2千万人の1/10ですから1200万人、ざっと東京都の人口と同じぐらいの人数が3か月で亡くなったことになります。そう思うと、とんでもない事が起こっていたのだと改めて考えさせられます。

 この出来事の詳細はここでは触れませんが、単純に「民族同士の争い」では片づけられない背景があります。「ホテルルワンダ」や「ルワンダの涙」など映画にもなっていますので、興味がある方は是非。

 

 つい20数年前には痛ましい事件があったルワンダですが、今では「アフリカの奇跡」と言われるほどの発展を遂げ、首都のキガリには大きなビルがいくつも建っています。そして街がすごくきれいです。私が今まで行ったアフリカの国々はポイ捨てが当たり前で道路脇や公共スペースには色々なゴミが散乱していることが多いのですが、ルワンダにはゴミが見当たりません。
 なんでもポイ捨てすると罰金を取られるそうです。きれいなのは首都だけかと思いましたが地方の街も同様で、これにはビックリしました。加えて、環境の観点からビニール袋の使用は全面禁止となっており、エコに対する意識もとても高い国です。
 
 さらに治安が安定して、夜に出歩いても問題ありません(勿論、ちょっと危険なエリアもありますが、これはどこの国もそうですね)。
 安全上、日中でも車移動しなくてはいけない国に比べると、自由に出歩けるというのはとてもストレスが少なく助かります。


 「アフリカの奇跡」とも言われるルワンダですが、もう一つこの国を表す言葉があります。それが「千の丘の国」。国土のほとんどが丘陵地であることがその由来で、街中も郊外も平坦な場所は少なく、道路も上ったり下ったり、右に曲がったり左に曲がったりと常に峠道のようです。
 
 そんなルワンダの森林率は森林率19.5%FAO2015)となっています。この数字を知ったときは「そんなに森林があるの?」と思いました。
 
 というのも、アフリカ一の人口密度を誇るだけあって、首都から南へ約120㎞離れた地方都市へ移動する間、道路から見える土地は常に住居や畑などに使われており、森らしい森はごく僅かだったからです。

 
しかし、調べてみると、実は南西部や北部には国立公園もあり、その中の一つ、ニュングェ国立公園は、広さ10002もあります。ここは中・東部アフリカ最大の山岳雨林で、始まりが氷河紀後期にまでさかのぼる、最も古い原生林と言われています。また、植生は確認されているだけで149種あり、そのうち50種がニュングウェ自生で、霊長類は13種類、鳥に至っては300種が住んでいるそうです。


 

そんな自然が残っているなら、19.5%の森林率にも納得です。いつかこのような場所も訪れてみたいと思います。

  話は戻りますが、私が実際に目にした範囲(人々が生活しているエリア)に限れば、ユーカリを多く見かけました。これは自生しているのではなく、植林されたもので、成長が速く、材としても利用できるという特徴から選ばれているようです。
 
また、道路沿いにも植えられていたので、土壌浸食を防止する目的もあるかと思われます。利用目的で植えられているユーカリは樹高10mほどでしたが、道路沿いのものは20mを超すものもありました。

  因みに、浸食防止対策としては、斜面を階段状に切って、あちこちにテラスが作られていました。今回滞在した時期(910月)は雨期で、ゲリラ豪雨のような雨が度々降っていましたが、斜面がひどく削られている場所は目立たちませんでした。
 土壌浸食が問題とは言われているので、場所によっては被害が出ているところもあるのかと思いますが、対策は功を奏しているようです。

 これはあくまでも私の想像ですが、傾斜地に大きな作業道のようなものも見られないところからすると、テラスを造成する際は、重機ではなく、人力もしくは、牛等の家畜の力を利用した上で、結構な日数と人手をかけたのではないかと思います。もしそうであれば、彼らのチームワークや行動力に敬服してしまいます。
 

 
最後に、意外なものを発見した話をお伝えしたいと思います。ルワンダでは日本の中古車、特に業務用に使われていた車両をよく見かけ、日本語で「○○運送」や「△△建設」と書かれたままの車も珍しくありません。
 
 そんな中、街を歩いているときに、偶然写真の車を発見しました!日本から遠く離れたルワンダで、まさか青梅の、しかも林業に関係する車を見つけるとは思いもよらず、なんとも不思議な縁を感じます。この車、首都キガリにある金物店で今でも現役として頑張っていました。
 
 聞いたところによると、12年ほど前からここで使われているとのこと。車の形からするともっと以前の型にも見えますので、もしかしたらこの店の前にも、違う国や店で活躍していたのかもしれません。

2017年11月6日月曜日


50「青梅産業観光まつり」 H29.11.4-5青梅永山公園グラウンド)

管理人
 

「人と森との共生」を合言葉に上成木ふれあいの森・森守会・杣保会・北部建設組合の皆様のご協力をいただき、天候に恵まれ大盛況のうちに終了することができました。

今年は若手によってパネルクイズが衣替えし、受付登録400名を超える勢いで、枝の輪切りのストラップづくりや、竹細工による来年の干支づくりに人だかりができました。

特に、親子の参加が目立ち、クイズに取り組んでいる姿は大きな普及活動を感じることができました。

また、人気の杉や桧の丸太切りでは、用意された丸太が約180名の腕自慢の参加者により、ほぼ輪切りとなってしまいました。

多くの方がお土産に持ち帰っていただいたようで、木の感触をいっぱい楽しんでいただけた日となりました。

 
 
 
 
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