2024年11月27日水曜日

 

 ・・・森林ボランティア育成講座・・・

14-6『間伐と道直し』R6.11.9

 

山道の多くは造林作業のために設けられ、作業現場への通い道として安全で効果的な山道(作業路)として造林地ごとに存在していました。

しかし、経済林としての価値を失った環境下では、入山する機会が遠のき山道が消えつつあり、逆に獣道が目に付くような状況にあります。

何とか林業として、間伐木の搬出に活路を見いだそうと作業道(運材車走行幅)の設置に挑戦している方々もおります。

そこで、我々の作業である森林保全に取組んでいくためにも、山道や獣道をもとに作業路を設置し管理活用することは不可欠です。

以下、受講生の感想を掲載します。

 

*前回倒した木を使って木道の修繕を行った。くいの作成して打ちこみ、道の土止めを実際に体験して作業の大変さを実感した。(森の育成には体力が必 要だと実感)

*体全体を使う初めての講習 リアルな森林保全体験でとても印象深い回となりました。 普段気にとめることの少ない森林の道を、こうして直しメンテナンスしてくれる方々がいることを改めて感謝したい と思います。

*充実してとても勉強になりました。

*グループで協力できたおかげで、スムーズに思っていたより多くの道直しができました。 多くの学びと普段なに気なく使っていた山道のありがたみを感じました。

*好天で良い汗をかけた。 くい作りが良い経験になった。

*カマが1つ一時行方不明になりヒヤリとした。 最初は手順があいまいなところがあり、とまどった。 最後はなんとか道直しができた(りんけんさんの協力が大きい)

*荒れた道が歩きやすくなると楽しい。 水平であるということがこんなにも気持ち良いこととは。

*道づくりにて いい勉強になりました。 また、チームワークが良く作業がいい感じで進み終了しました。本日ありがとうございました。

*人が通る道にも人の手が必要で、力がいる事だった。

*くいを作るのが大変だった。今まで歩いた道も誰かが作ったと思うと苦労が知れない。 杭作り、杭打ちは重労働。このような地道な努力の積み重ねで、森が守られていることに頭が下がります。

*3班はグループの協力が素早く、作業が円滑だった。相談と決断と実行のバランスがとれていた。実際に体験し て木の重さや固さ、根のはり具合など改めて体験できたことは、嬉しいことだった。 バランスよくいろいろな経験を重ねたい。

*グループ全員で、具体的にどのように動いていくか話し合って、行動に移せていけることが(すごくスムーズに) 又、結果、順序良く出来てくることがうれしくもあり、楽しかったです。実際に山の中、道直し、階段にしても人の 手でつくりあげることの大変さに感動でした。

*くい打ちでカケヤに使い、土ならしにトウクワも使い様々な経験が出来、楽しかったです。

*道直しでは、作業前と完成した後でおどろくほどきれいに道ができて楽しかったです。普段山道を歩くときに何も 気にせずいましたが、こんなに手間がかかるのかとおどろきと感謝の気持ちです。

*(杭作り、杭打ち、道直し) 一連の作業の中で疲労感MAXです。手が動きません。 晴れていていい運動でした。 木を運搬することが大変なことを実感しました。

*道直しは何をすべきかイメージがわからずにいました。 しかし、丸太をうまく使い、横木を入れてのやり方、杭を作り土留めするなど、できあがったものには感動しまし た。自分の生活に役立つよい大変をさせて頂きました。

*右手が震えていますが、それくらい玉切り、杭作り、道作りで力を使いました!鉈をまともに使ったのが初めて でなかなか思い通りのところに命中させることができませんでしたが、後半少しはものになったような。夢中で作業できて楽しかったです!

*林業はつくづく人の数が必要なんだと再認識した。 整備をする大切さや、事前にチームの皆様と協議する大切さに気づきました。釘などの金物をつかわず自然 のもので行ったことはとても良かった。

以上




2024年11月14日木曜日

 

“ 森林体験学習 ”


 

 

 令和4年度より〝身近な森を活用する会〟の活動が、正式に青梅りんけんの活動に組み込まれ3年目を迎えました。

森林体験事業、企業のCSR活動等含め、森林への訪問者の受け皿として当会が前面に出ることにより実働部隊として身近な森を活用する会が機能する という形を定着させたいと取組んでおります。

社会的な信用と実働部隊の人材育成の両面で積極的に動く基盤を目指しております。

                               
木を植えて人は育てて夢は百年!



 

第3弾 突撃体験レポ-トR6.10.31

投稿:アシスタント 前田

 どうもどうも!! 気温はもとより湿度も下がり、ドライアイが深刻度を増している前田です。

 今回環境教育の一環として林業体験をしてくれたのは青梅市河辺小学校の5年生の皆様方。大型バス2台に揺られて晴れやかな挨拶と笑顔とともにやってきました。眩しすぎて余計目がやられます。

 ひーひー言いながらも元気に山を登っていく小学生たち。一番元気が良かったのは次の地点にスピーカー運ぶため山を駆け抜けた御年69歳のさんでしたけれども、無事全員が目的地に辿り着きました。

 林業体験エリアでは、伐採する木を選ぶ担当、ロープを引っ張る担当、切った木を運ぶ担当などなど各担当に分かれていましたが、だれも手持ち無沙汰になることなくみんなで考えて、みんなで実行することができていました。

 河辺小の子達の人柄もさることながら、エリアを囲って考えてみるという青梅りんけん初の試みが功を奏した模様です(今まではエリアは決めていたものの、児童を移動させるみたいなことはなかった)。

 ロープをかけるシーンではどうやら達人がいるとの噂が児童界隈であるようで、ロープかけ担当である指導員のさんとさんに熱い視線が送られます。トンデモネー プレッシャーの中で無事ロープかけが終わりました。

今回選木されたのは、かなり‘ゴツ’ めの杉だったのですが、河辺小の子たちは元気がいいので、受け口・追い口の作業の後、えいや-とロープを引っ張り、〝架かり木〟にもならず、すんなり倒れてくれました。

 しかしながら勝負はここから。ゴツ めのスギですからね、いやはや、めちゃくちゃ重いです。持ち運べる大きさに切った木をみんなで軽トラへ運ぶ際は、ヤバイ  という声が出ない児童すら出現。静かにやばさを訴えていたので、すかさずヘルプに入ります。確かに重い、こんなん持ってる君たちすごいね。

 重く、太く、立派なだけでなく節があって硬い木だったので、丸太切り体験では多くのチャレンジャーたちが腕と腰の痛みに耐えていました。はは、腰痛だなんて、我々の仲間じゃないか。

 しかしながら今回は木が‘ゴツ’すぎたこともあり、普通のノコギリではなく、ノコギリの進化系刀ボーイを用いたことで、比較的まっすぐ切れている様子。引くときに力を入れる、歯先全体を使う、ということもできている子も多く、とても上手でした。

 皮むき体験はなぜかみんな慣れた様子?でピカピカの完成品を見せに来てくれました。みんながにこにこ楽しそうで何より。

そんなこんなでハイタッチをしながら帰っていく児童たち。先生の話をよく聞き、問いかけに多くの子が手を挙げて発言し、どんな意見も否定しない。挨拶も、返事もよくでき、お礼もきちんと言えるその姿は見上げたものです。自分が小学生だった時、こんな風にできていたかな。

以上

2024年11月7日木曜日

 

(株)やまびこ 社員研修R6.10.11



身近な森 事務局長

今年度、社員研修は新しい一歩を踏み出しました。青梅市に本社を置き、森と関わる製品を生産・販売する株式会社やまびこ。世界中の森が荒れて、その機能を失い始めている今、地元青梅の森はどうなっ ているのか?森の機能が失われればやまびこという企業はどうなるのか?そんな大きな疑問が研修の在り方を変え始めました。

2013年に東京グリーンシップ・アクションに参加することで始まった森林保全活動という社会貢献活動、途中コロナ禍による二年間 のブランクはありましたが12年目を迎えました。

11年目の昨年度、単なる社会貢献活動から社員研修の場としての活動に変えようという事になりました。 協力する講師・スタッフが企画したスケジュールや内容を実施する貢献活動ではなく、社員自らが森に足を運び、森の現状を知ることで、 どんな活動をすれば良いのか、あるいはしたいのかを考えて内容を組み立てる活動に挑戦することになりました。

更に、今回は“みらい委員会”のメンバーが中心となって研修を主催する形をとり、開会式~保全 活動~ワークショップ~閉会式すべての活動を同委員会がリードして行いました。

本社でのミーティング、現場の下見と打合せを行い、講師との間で入念な打合せを行いとても素晴らしく意義ある研修となりました。

社員が活動内容を考え、みらい委員会主導の形で実施した本研修は、御社にとっても、青梅市の森林にとっても、とても大きな意味を持っていると思います。 ここに活動の様子を掲示いたします。 

 

 

株式会社やまびこ 管理本部 総務部 総務課だより

 

 わたくしは、3年前青梅の成木にて初めて森林保全活動に参加させて頂きました。3年前はたかが山と思っておりましたが、青梅りんけんの皆さまと関わっていくうちに、森林について真剣に考える機会となりました。

 活動当初は従業員の研修という事で、業務的に対応しておりましたが、ここ最近ではこの青梅の成木の山をどのように保全すれば良いかや、参加した従業員が年々色々な意見を出すようになり、今回の20241011日実施した森林保全活動ではボランティアの方々のアドバイスはあまり出さず、参加者自ら考え保全活動を実施しました。

活動は青梅上成木森林環境保全地域で行い、道中、クマの皮はぎ、スギやヒノキの皮を剥ぐ鹿の食害や、ナラ枯れ(カシノナガキクイムシのナラ菌により枯れ死にする現象)が獣の食糧であるドングリの減少など
について、ボランティアの方々から話を伺い現場へ向かいしました。


 活動現場では、道中話を聞いた内容を元に、どの木を伐木するか参加者が決めて、実際に1本伐木をしました。木が倒れるところはものすごく圧巻でした。

 その後、林道の整備や、伐木した木を利用して階段の整備を実施しました。作業を終えて各参加者は充実感に満ち溢れており、「森林保全活動に参加して良かった」との声を聞けました。 今後もこのような活動に参加して、少しでも森林保全活動に関われればと思います。

追伸:また来年も絶対に参加します!!!