2024年10月29日火曜日

 

 ・・・森林ボランティア育成講座・・・

14-5『間伐』R6.10.12

 

間伐の目的は、第1に立木密度を調整し林床に光を入れることにあります。特に、幼令林(10年~20生位)にとっては将来を決める間伐所期の大事な作業であり、選木にあたっては、通常劣勢木を対象に間伐します。

日本の南北に長い列島では、ほとんどの地域が 温帯(温暖湿潤気候)に属していますが、北海道や東北地方は 亜寒帯(冷帯) になり、温暖な気候風土に濃淡があるもの、蔓や雑木の繁茂対応が求められ「蔓きり」や「除伐」も合わせて行います。

昨今では、健全な経済行為が成り立たず壮齢林(30年~80生位)が殆どを占めており、搬出が困難な間伐地は伐り捨てられているのが現状で、今後どのような森林を目指すか今までに無い判断が求められています。

以下受講生の感想を掲載します。

・実際の作業がとても良く分かりました。ありがとうございました。

・木を一本切るにも様々なことを考えながら作業していることが分かり、とても勉強になった。

・かかり木になったときの対応が実感できてためになった。

・間伐2本実施。午後は太めの木を対象に間伐、枝がひっかかって倒すのがたいへんだったが、そこでいろいろと学べて逆に良かった。

・間伐 午前、午後で1本ずつ 午前中は枯れ木で比較的短時間。午後の間伐は2回にわたり他の木にひっかかるトラブル。狙った所に倒さないと、その後のリカバリーが大変なこと、事前の準備の(リカバリーのための)大切さを認識した。

・今日は2回目の除伐、間伐ということで、前回よりも、どの木を切るべきかが、わかるようになった。また、一本の樹を最初から切ったことで、受け口の切り方、追い口の切り方がよくわかった。体験は大事だ。前回と違い2本とも隣りの木にひっかかって大変だったが、これもみんなで話し合い無事切り倒せた。チーム力の大切さを感じた1日でした。みなさんに感謝!!

・役割の分担、作業分担の大切さと人力で行う大変さを学びました。どこへたおすか考えるだけでなく、その後の片付けまで考えると色々とむずかしいと思いました。今回も楽しく参加させていただきました。

・とても勉強になりました。講習の資料を頂きたいと思っております

・実習が多くて良かった。こうぎばかりでは頭でっかちになりがちなので、実習で11人が作業できる時間をふやしてほしい。危険なことも実際にヒヤリとする場面に出会わないとわからないので、やってみる機会をふやしてほしい。

・足の調子が悪く皆様にご迷惑をお掛けいいたしました。その中でも出来る事を振って頂きながら無事終えることができました。作業分担を考える良い機会となりました。りんけんの皆さん、ありがとうございます。

 ・本日は間伐をしましたが、途中でうまく行かず、みんな一緒に考えて倒して大変だったが、楽しかった。普通中々できない体験をできて本当に勉強になり感謝します。

・7名でチームワーク良く作業が進んだこと、また1本倒すのが考えて作業しないと大変と理解しました。本日ありがとうございました。

今回は前回よりも自主的に班の意見を出し合って木をえらび切りました。午前中から作業ができて長い時間やれて楽しかったです。

・間伐!2本どちらもかかり木になった。細く腐った木であり、簡単に伐倒できると思ったが、意外と芯が硬く、上部の曲がりも硬く、かかり木になった。ロープ牽引は省かない方が良いと思った。

・直径20cm超の大木の倒木を行った。木がからまり倒れなかった為にそこから倒すまでに大変な苦労があった。倒す前の計画を丁寧に立てることが重要だと分かった。

・(除伐)間伐について、簡単な作業ではないことが実体験できてよかったです。

知らなかったことが学べてうれしいです。

・除伐、間伐を行い、木を倒す方向などをしっかり考えてから作業をしてもなかなかいったほしい方向にいかずむずかしさを感じました。又、木一本で1トン近くあるとしれたので安全第一で作業したいと思います。

・もやい結び、選木、滑車、方向決め、受け口、追い口全部実践できて良かったです!まずは足元の整備から、というのを忘れないようにします!


・木を選ぶということ、但し、それをどう切り、どこに着地させるか、受け口が正しくその方向に向かって切れているか、、、追い口の方向で左右にぶれることを身をもって感じた。木の重さ1トン近くなるということに安全と正しい判断が必要な仕事ということで今後リスクを感じてしまった.




2024年10月1日火曜日

新規事業だより   

 いま、森林環境教育への期待が高まっています!

 

森林環境教育来訪校(R6.9末現)


6/20 青梅市立第7小学校

6/28 青梅市立第1小学校

9/  5 青梅市立第5小学校

追伸:過去『身近な森を活用する会』での森林環境教育の事業報告は令和2年度活動報告書、「令和3年度活動報告書」 をご覧下さい。







解剖学者の養老孟司さんは、

2024.5.14読売新聞記事より

 

都市への人口集中が解消され、人々が地域ごとに食糧やエネルギ-を自給自足して暮らす。僕は、2050年の日本の望ましい姿をそんなふうに描いている。

多くの人間は今、都会に暮らしている。そこは、頭で考えた通りに物事を進めようとする「脳化社会」だ。

・・・(中略)・・・

僕は以前から、都会に住む人は地方にセカンドハウスを用意した方が良いと提案してきた。もともとは、都会でずっと過ごしていては体にも精神的にもよろしくないという理由だ。でも、今は、間違いなく、未来に生きていくための方法だと思っている。

合理性、経済性、生産性を追求してきた時代とは、全く逆の方向に進んでいくはずだ。一人一人が実感を持ち、暮らしを足下から積み上げていく。それぞれが自活し、居心地良い日常を送れるようになれば、未来は平和だといえる。   







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 間伐準備作業

14-4『山割り』R6.9.14


 

山割りは林内作業に多くの作業員が一度に現場に入ると時に、作業場所を割振ることで、伐倒木や上下作業による事故防止の一環として行い、安全に作業が実施できるように現場を割振ります。

経済林として成り立っていた時代は、適正な伐採・搬出・再造林(植林・育林)によって森林循環が保たれ、公益的働きも担保されて来ました。

しかし、人工林の間伐作業の現状は、立木を無償でいただいても採算が合わない環境下となり、多くの間伐木が伐り捨てられ補助金頼りになっているのが現実で、本末転倒な状況にあります。

今回、はじめて受講生は現場に入り、山割り場所の確認、選木方法の確認、ロ-プを活用した間伐作業等、多くの作業を体験しました。 


以下、受講生の感想を掲載します。  


*ロープの使い方や山割り、除伐の実体験ができて、(一人で行うわけではなくグループ全員で一つの作業を行
う)楽しかった。一つ一つ今まで体験したことのない作業でしたが、具体的に学べて知識がついて良かったで す。何より自分の安全、人の安全が大事!

*山割の意味を初めて知った。山を保全していく上でとても大切だと思う。 除伐体験、大変興味深く貴重な体験ができた。 どの木を切るか、なぜ切るのか、倒す過程がよくわかりました。

*木が倒れた瞬間、とても感動しました。 間伐するとき、沢の要素を配慮しないといけないことをきづき、なおかつ大自然にそんけいします。 とても勉強しました。ありがとうございました。

*除伐では山に入って選別したり木を切ることができて楽しかったです。色々な木があることを改めて実感しまし た。

*ロープ上げが結構難しかった。 除伐に限らず選木は重要と学びました。 1本の木を安全に切るにはあるていどの人数が必要とわかった。

*除伐の初体験、大変に勉強になりました。 受講生同士での話し合いも必要だと思いますが、プロならこうするとの意見、考え方も聞けたらなお良かった。り んけんさんに感謝。

*のこでの伐倒も大変で思ったとおりにはいかない。

*山の中であつさが和らいだ中での作業は楽しかった。3班はすすんで知識のある方が作業ルートに導いて下さったので、それぞれ自分の役目を見つけやすかったように思う。思ったより斜面はすべりやすかったが、それも 又楽しかった。自然の力をコントロールすることはできないが、人間が共に暮らすための環境づくりについて学 んだ。

*暑かったが無事に終ってよかった。 除伐も1本できてよかった。 のこやなたの使い方、扱い方を午前中にやってほしかった。 地面に放置する場面にヒヤリとした。

*暑さが心配だったが程良い作業で気持良かった。 「カタナボーイ」を知りよかった。

*もやいむすびの学習は大変有意義でした。 ・伐木をグループ討議して作業したことは有効でした。 リスク管理を再重要に考えて常に安全第一の作業であることを今後も大事にしていきます

*選木や伐木の方法(方向)の意見出しが重要(意思統一、納得)

*本日の内容は非常に具体的で良かったです。 段々森林ボランティアというものが理解出来初めています。

*実際に木を切って見て、木を一本切るにも色々な準備や確認を行ってから切っていることを知ることが出来まし た。又、一人では切る事ができないので周りの人に協力して安全に注意しながら今後もやっていきたいと思いま した。

*森林ボランティアで一番活動的な日でした。実技も多くとても勉強になりました。それとともに人力にたよる部分も 多く林業の難しさを感じた回でした。次回もたのしみにしています。

*思ったより暑さに苦しまず一安心。ただ水は必須。いきなり除伐として木を倒すことにはおどろいた。 次回からは軽登山くつできます。 もやい結びはしっかり練習してきます。

*実際に除伐で木を切れたのが面白かった。 木の選定やたおし方をチームで意見だしあって考えれたのが興味深かった。 ロープの結び方は、役に立つ。


*直径15cmくらいの木でも倒すまでに確認する事項が多い上にのこぎりで切るという作業そのものも意外と時間
がかかることに驚いた。

*もやい結びを学び直せてよかった。 除伐は大変な作業だが面白かった。

*間伐、除伐、計画たてるときにも、一つ一つ検討する理由があり、大変勉強になりました。 実際になたで木に切りこみを入れたのは初体験として、感激でした。

*とても充実して勉強になりました。


以上