大きな節目を迎えて
特集 新たな挑戦 !
-総合的な学習の時間への挑戦-
身近な森を活用する会
身近な森を活用する会の活動は5年目を終了しました。 令和6年度から、正式に青梅りんけんの一事業として始動しました。従って、昨年度までは、 青梅りんけんと身近な森を活用する会を併記した報告書でしたが、今年度から青梅りんけんの身近な森を活用する会事業として報告書を作成します。
身近な森を活用する会事業がりんけん本体に組み込まれたことにより、令和7年度から身近な森を活用する会の活動についても青梅りんけんの年度末総会資料に組み込まれることになりました。
今まで、私の勝手なやり方で報告書を作成していましたが、これからはりんけん理事の皆様、どうぞよろしくお願い致します。
役割の締めくくりということもあり、今回の報告書は例年に増してページ数が 多くなってしまったことをお詫びします。ご興味のある方はお読みください。
平成10年に旧NPO環境学習研究会を立ち上げて以来、報告書は常に書くべき物として存在していました。相手先が行政であっても企業であっても、作成と提出が義務付けられていたためです。
長い間試行錯誤して作ってきましたが、報告書はどうあるべきかいつも考えていました。単なる活動記録ではなく、十分ではなくても可能な限り参加者の思い、スタッフの思いを記録しておくことが未来へつなぐことになるのではないかというのが結論です。
どうしても長くなってしまって申し訳ない部分はありますが ご容赦いただければと思います。 どうもありがとうございました。
<会発足の背景>
-人と森林との歩み-
森林の整備と活用については、長い間山村に暮らす人々の手に委ねられ、適正な森林との関わり方を育んできました。
そして元気な森林からの贈り物として、
“降った雨を貯めこみ、地下水や川となって下流域へ水を供給する”
“二酸化炭素を吸収して温暖化防止に寄与する”
“酸素を供給して生き物の生存を助ける”
“農作物や海の生き物の栄養分となり人間や他の生き物の生息を助ける”
“土砂崩れを防ぎ、大雨や台風の被害を最小限に抑える”
“植物が発する様々な成分が人間の心身に良い影響を与える”
“山菜やキノコ、木ろう、ウルシ等の特用林産物を産出”“木材は、唯一の循環型資源として私たちの暮らしに役立つ”等です。
以上のように生態系の豊かな森林から、私たちは生きるために欠くことができない多くの恵みを享受してきました。
-人と森林との歪み-
戦後の復興は、壊滅的な状況にありましたが、米国からの援助と日本政府の効率的な経済政策に加え、培われた文化、教育、勤勉、技術、そして“もう一度立ち上がろう”という国民の意志によって成し遂げられたものでした。
しかし、豊かさの限界を超えたライフスタイルはとどまることを知らず、森林の再生可能なエネルギ-から離れ、便利な化石エネルギ-に依存した生活に浸り、“ゆでガエル” 状況にあります。
これは、暗い病んだ森林の増加へと繋がり森林の荒廃を引き起こしており、林業従事者の減少、水害や土砂崩れ等の災害の頻発という事実を見ても明らかです。
こうした現状に対し、国や各地域の行政が主導する森林ボランティアの育成や森林整備のための助成金等の施策が行われ、何とか森林の荒廃を食い止めようとしていますが、十分な効果を発揮しているとは言えません。
この大きな要因は、森林保全を長い間山村に暮らす人々に委ねてきたことの裏返しでもあります。ライフスタイルの変化は、都市住民が人口の9割り近くを占めるようになり、森林との接点があった社会の仕組みを分断し、森林の健康状態すら伝わらない足下の見えない危険な社会に置かれています。
そうした歪みを、少しでも正すために導入されたのが今日の*森林環境税でもあり、期待したいところですが残念なことに環境税の9割りを預かる市町村が使途について悩んでいるように見えます。危険回避の行動に何を躊躇しているのでしょうか。
ましてや暗い森林や藤の花が拡大している情況を、土砂崩れ発生の注意信号だと行政担当者は認識し、都市住民に伝える責任があります。森林からの注意信号をしっかり受け止め、手遅れにならないうちに早急に行動を起こしていただきたい。
*1991年当時より和歌山県旧本宮町中山喜弘町長を筆頭に森林交付税創設に向け全国運動を展開
-人と森林の新たな文化-
青梅りんけんは発足以来、山側から都市住民に森林体験を通じ一世代に及ぶ時間をかけ都市住民に人と森のあり方を発信し続けてきました。
社会生活では気候変動による影響が身近となり、森林への期待は益々高まっております。しかし森林行政は、全国人工林の皆伐面積の3割しか再造林出来ない結果をもたらしており、責任ある対応が見えません。
課題を先送りし、一貫性のない迷走する森林行政に何故なってしまったのでしょうか。担い手育成どころか希望も持てない情況では、次元を超えた運動を模索せざるを得ません。
-森林づくりは人づくり-
夢と希望のある事業への挑戦
身近な森林を活用した森林体験学習を通じ、森林の大切さを体感、体験しながら学び(人づくり)、避けて通れない気候変動や災害への対策に興味を持ち明日を担う人材の育成や、人と森林の歪みの解消に繋げることを掲げ勉強会が始まりました。
☆2019.11.22 会の発足と勉強会(市内の森林を活用し活動している15グル-プ約40名)
☆2020.8.21
NPO法人環境学習研究会が東京都環境局と協働して小学校の教員向け研修会を行っている事業が、今年はコロナ対策で実施が困難な為に、「森林の活用を考える会」が青梅市立成木小学校並びに「あまがさすの森」のご協力をもとに実施したコロナ対策版です。
小学校教員向け環境教育https://www.youtube.com/watch?v=uJFi-XHSOw0👆
☆2021.3 『令和2年度活動報告書』
☆2022.4 『令和3年度活動報告書』
☆2023.4 『令和4年度活動報告書』
☆2024.6 『令和5年度活動報告書』
☆2025.6 『令和6年度活動報告書』👆