2025年2月19日水曜日

 

・・・森林ボランティア育成講座・・・

14-9『地拵え・植林』R7.2.14

  我が国の森林は国土の約7割を占め、その内4割が人工林です。先進国の森林率ではフィンランドに続き2番目の森林大国であり、森林の働きは年70兆円の評価額(代替法)とも言われておりました。

しかし、人工林の現状は再造林率が3割になってしまい、7割は伐りっぱなし状況にあり、加えて獣害等で放置林や放棄林が増加傾向にあります。

言い換えれば、次世代に病んだ森林を承継してしまう情況にあります。受講生の皆さんには、このような環境のもとで植栽から木材利用の一連の循環の流れを学んでいただきました。この現状と貴重な体験を、広く多くの仲間に周知していただきながら共に考え行動して行きましょう。 

 以下、受講生の感想を掲載します。 

*道路作りが総合演習的で面白かった。 グループでディスカッションしながら決めていくところが良かった。

 *事故がなくて良かったです。 ようやく作業になれ、チームワークもできてきたように思います。

 *今まで伐採した木の場所を整備して道を作り、 木を植えた作業も含め春からの一連の作業を学ぶ事が出来、とても勉強になりました。

*ナエをうえるのは意外にすんなり出来ましたが、林業全体の経験が出来て楽しかったです。 100年後は植えた木は見る事が出来なくて残念ですが、機会があれば見に来たいと思います。

*植林について、苗のことから防獣ネットの意味、コストなどを教えて頂き勉強になりました。自分で苗を植えることの充実感を学びました。道直しは材木の有効活用、道を作る面白さが味わえてよい機会でした。ありがとうございました。

 *植林は1本です。午後は道直し

 *ヒノキの苗を植えさせて頂きありがとうございます。50年後が楽しみです。(自分はいないけど)笑 道づくりなどいい一日でした。本日もありがとうございました。

 *林業は息の長い仕事。今日植えたヒノキが成木する頃自分はもうこの世にいないと思う。 うけついでいくことの大切さを思った。

 *ヒノキ苗にウラオモテがあるのが驚きでした! 元気に育つといいなぁ~! 道造り楽しい!

*植樹したひのき、来年が楽しみ。 強い風で立ち枯れの枝が危ない実感。

*植林作業の地道さ、大変さを再認識。1haという単位で植林するための労力が想像つきません。

 *本日は植林と道直しを行い、植林はなかなか体験できる物ではないのでいい経験をすることができました。 木を植えるにも土の中にゴミが入らないようにだったり、葉の表を日が当たる向きにしないといけなかったりと、あることが知れました。道直しも自分で山の中にかいだんを作る経験ができひじょうによかったと思います。

 *木が大きくなる早さを1号地、2号地を行き来して時間がかかることを再認識した。また、植林、木が自然に大きくなることはむずかしいことも再認識した。    

 *なえを植えられたことに喜びを感じました。以前できなかったことが少しずつ(作業について)できていくことで少 しずつ自信もついてきてやる気も満ちてきます。天気で良かったです。体力、技術etc・・・大事ですね。

 *午前中は苗を植えて、未来に向けて大きく育ってくれたらいいなと思います。 午後は道なおしをやり、初めて階段もつくりキレイにできて歩きやすくなりよかったです。

以上



2025年1月27日月曜日

 

・・・森林ボランティア育成講座・・・

14-8『間伐・道直し』R7.1.11

 


間伐も回を重ね3回目となり、受講生の感想からも伐倒方法をしっかり体験しいることが覗えます。

対象木は、昭和30年代に将来に夢を馳せ、植林され厳しい寒暖の気候や風雨に耐えてきた立木達です。伐倒された木から何とか社会の役に立ちたいと悲痛な声が聞こえて来ます。後を任された木々達は治山治水の大切な働きを託され、整然と並び人間社会を見守っています。

 以下、受講生の感想を掲載します。

 

*かかり木になった時の対処が学べました。

*間伐に終始しました。枝ぶりまで気が回らず、倒しきれなかったり、木を切るのも奥が深いと思いました。

*間伐5本、かかり木もあり、きれいに倒れたものもあり、楽しかった。

力を使うことが多く、体のためになった。

*次の植樹の為、木を計画的に間伐する作業は大変だったが達成感もありました。

日々この作業をされている林業の方のご苦労がしのばれます。

*今回は間伐をメインに行い5本程切りましたが、木が太い物は手で切るのはかなりきついと思いました。又、倒す位置をきめて切っているがなかなか思うほうこうにいかずひっかかり苦労しました。あらためて木を倒すむずかしさを感じました。

*本日は2班にわりふられました。「木を5本切る」ノルマもありながらスピーディに先生方のご指導も良いことで、又、皆さんのがんばりとチームワークの良さetcで無事終えることができてわくわく出来楽しかったです。

*本日も楽しくて5本の木を切りました。

あと一回だけに卒業になること寂しくて、まだまだこれから森のため、木のために活動をして行きたいと思ってます。

*今日は作業ができたので楽しかったです。りんけんの皆様からもほどよくアドバイスを頂き、助かりました。

*しばらくぶりで木を切ったので、忘れている事が多く1つ1つ確認して作業を行った。もやい結び、受け口、追い口の切り方、線のかき方など確認できてよかったです。自分たちで切った木で、道を整備するのが楽しみです。

*山の気温は予想がつきませんでしたが、服は十分でした。今回は1回経験した内容でしたが、とても楽しかったです。

自重伐採は難しい。(面倒くさがらずロープけん引すること)

*木をたおす為のロープかけが難しい!結び方はばっちりなのに!!マスターできたらもっと楽しくなる気がしました。整備する前と後でわかりやすいくらい風景がわった。人が入る山の意味を引きつづき考えつづけたい。少しずつ作業に慣れるように。

 受け口、追い口、ロープ、伐倒方向決めなど全てを体験することができまし!    


おさらいできてとても良かったです!腕が筋肉痛になりそうです。

*今まで勉強したことをフルにつかった気がして楽しかった。安全に作業する大切さを再確認しました。

*アドバイスをもらいながらも、ほとんど自分たちの判断で木を決め、間伐できました。以前よりも数段もてきぱきみんなが動けてよかったです。

*間伐5本、数をこなすことでいろんなパターンを経験できた。大分ひろうがたまりました。

以上



2024年12月26日木曜日

 ・・・森林ボランティア育成講座・・・

14-7『枝打ち』R6.12.14



 

枝打ち(枝落し)は植林後、人間で言えば小・中学生になったころ「根払い」という枝落し作業があります。

根払いは、植林した苗木と苗木の枝葉が重なり合い、枯れ枝が発生する頃から梯子を使わず枝を落とす作業です。概ね手の届く地上2m位まで続けます。

高校生位の林齢になる頃から梯子を使用し、力枝を目安に一度に枝を落とさず、数年ごとに分け枝を落します。

枝打ちの目的は、通直で長い良質材を育てることと林床に光を取込むことですが、苗木の良し悪し、地盤の良し悪し、自然災害や獣害・害虫の有無によって成長に影響を被った立木は、枝打ち対象から除き間伐対象にします。

更に林齢を重ね、青年期・壮年期を迎えると梯子では枝に届かない場合は、「登降機や枝払い機」を使い力枝を目安に枝を落します。

以上が理想の枝打ちの方法ですが、最近は鹿の皮剥の拡大も加わり、特に私有林では柵対策を行う力も無く、良質材生産への意欲も減退しているのが現状で、先人が30数年かけて成立させた森林環境税はどこへ行ってしまったのでしょうか。

今日では、東京都の森林循環促進事業地(花粉発生源対策)、再生事業地、多摩川水源林地で枝打ち作業が限定的に実施されております。

 以下、受講生の感想を掲載します。

 

*最初ははしごが不安定で怖かったですが、すぐに慣れました!枯れ枝、折った方が速かったですが、切り口についてはあんまり気にしていなかったです。もっと気にした方がよかったか?またやりたいです!両足につけるキカイを用いて!

*初めの方はこわさもあり、余分な体力を使っていたことが後半、慣れるにつれてわかりました。枝打ちをすると森の中の明るさが全然ちがうことにおどろきました。

*ほぼ1日作業で楽しかった。ハシゴは初体験なので興味深い複数人で行う作業はいつもなれないのでよいけいけんとなった

*安全に作業するために、色々と気をつけることがあると勉強になりました。(落石を含めた、周囲への安全周知)今回枝打ちした木が生きているものがなかったのでそこが体験できず残念でした。でも良い経験でした。

*安全ベルト(ウエストではなく腰に巻く)の装着の仕方を教えてもらい、枝打ちの作業について説明を受けた。ハシゴの上のロープは木に結ぶ、安全ベルトについているカラビナは二重構造。木の上では木に対してそるぐらいの気もちで、木の枝を切る位置は皮を傷つけないように。太い枝は下から切って上から切る。大変緊張しましたが、とても楽しく夢中になりました。光が入るようになりすっきりした森林をみて、枝打ちの大切さを感じました。

*しゃ面が急だったので最初は大変かと思いましたが、楽しく体験が出来ました。ありがとうございます。

*ハシゴやロープを使っての作業は面白かった。枝打ちというよりはもっぱら枝折り、でした。

*枝打ちの意味あいを再認識。チェーン昇降器も試してみたい。

*枝打ちは地味作業にみえたが、木を育てる意味で大切だった。杉とヒノキの枝の硬さも違いヒノキは力が要る。良い学びになりました。

*丁寧な枝打ち断面をつくることが大事。枝打ちの目的は ・無節の木材をつくる(美しさ・強度) ・木の成長を促す

*取り組む前はただ「恐い」気持ちだけでしたが、いざ登り枝打ちしていくと「おもしろい」の一点ばり。少しずつ枝打ちされることでまわりの景色が変わられること、「やりがい」ありました。安全、安心をモットーに取りくめて良かったです。とても勉強になりましたAMPM すこしたんちょう

*初めての体験がいくつもあり、とても勉強になった。準備や片付けを、慣れた方々に進めてもらい、なかなか役に立てず残念だった。次回はその点にも気をつかえるようになりたい。はしご作業は、はじめは不安があったが、やり始めるともっと、と欲がでた。楽しく体験できました、ありがとうございました。

*枝打ちは作業的に自分でできる範囲が多く楽しく取組め、やった感があった。枝打ち作業-ハシゴの設置、安全帯の使い方、体のあずけ方-最初体をあずけるのがこわかったですけど、先生のアドバイスで安心して体の使い方がわかり、ありがたかった。高山先生、お世話になりました。

*急傾斜に加え、砂利が多い足場におどろき。はしごがぐらぐらしていることに不安になったが、こうした足場でもうまく設置するための先人の知恵だということを認識した。

*枝打ちを体験させてもらい、高所作業でかなり傾斜がある所の作業なのでかなり大変な作業だと思いました。また枝打ちにはいい材料にする意外(以外?)にも森に光が入る様にして下草をはやして土砂がながれていかない様にするという、重要な仕事だとわかり勉強になりました。

*木を材としてつくるには、手がかかるその分やりがいがでます本日はありがとうございました。感謝です。

*安全帯の使い方がわかった枝打ちがおわると日の光がはいってきて明るくなるのでやった感を感じた 。

以上

2024年11月27日水曜日

 

 ・・・森林ボランティア育成講座・・・

14-6『間伐と道直し』R6.11.9

 

山道の多くは造林作業のために設けられ、作業現場への通い道として安全で効果的な山道(作業路)として造林地ごとに存在していました。

しかし、経済林としての価値を失った環境下では、入山する機会が遠のき山道が消えつつあり、逆に獣道が目に付くような状況にあります。

何とか林業として、間伐木の搬出に活路を見いだそうと作業道(運材車走行幅)の設置に挑戦している方々もおります。

そこで、我々の作業である森林保全に取組んでいくためにも、山道や獣道をもとに作業路を設置し管理活用することは不可欠です。

以下、受講生の感想を掲載します。

 

*前回倒した木を使って木道の修繕を行った。くいの作成して打ちこみ、道の土止めを実際に体験して作業の大変さを実感した。(森の育成には体力が必 要だと実感)

*体全体を使う初めての講習 リアルな森林保全体験でとても印象深い回となりました。 普段気にとめることの少ない森林の道を、こうして直しメンテナンスしてくれる方々がいることを改めて感謝したい と思います。

*充実してとても勉強になりました。

*グループで協力できたおかげで、スムーズに思っていたより多くの道直しができました。 多くの学びと普段なに気なく使っていた山道のありがたみを感じました。

*好天で良い汗をかけた。 くい作りが良い経験になった。

*カマが1つ一時行方不明になりヒヤリとした。 最初は手順があいまいなところがあり、とまどった。 最後はなんとか道直しができた(りんけんさんの協力が大きい)

*荒れた道が歩きやすくなると楽しい。 水平であるということがこんなにも気持ち良いこととは。

*道づくりにて いい勉強になりました。 また、チームワークが良く作業がいい感じで進み終了しました。本日ありがとうございました。

*人が通る道にも人の手が必要で、力がいる事だった。

*くいを作るのが大変だった。今まで歩いた道も誰かが作ったと思うと苦労が知れない。 杭作り、杭打ちは重労働。このような地道な努力の積み重ねで、森が守られていることに頭が下がります。

*3班はグループの協力が素早く、作業が円滑だった。相談と決断と実行のバランスがとれていた。実際に体験し て木の重さや固さ、根のはり具合など改めて体験できたことは、嬉しいことだった。 バランスよくいろいろな経験を重ねたい。

*グループ全員で、具体的にどのように動いていくか話し合って、行動に移せていけることが(すごくスムーズに) 又、結果、順序良く出来てくることがうれしくもあり、楽しかったです。実際に山の中、道直し、階段にしても人の 手でつくりあげることの大変さに感動でした。

*くい打ちでカケヤに使い、土ならしにトウクワも使い様々な経験が出来、楽しかったです。

*道直しでは、作業前と完成した後でおどろくほどきれいに道ができて楽しかったです。普段山道を歩くときに何も 気にせずいましたが、こんなに手間がかかるのかとおどろきと感謝の気持ちです。

*(杭作り、杭打ち、道直し) 一連の作業の中で疲労感MAXです。手が動きません。 晴れていていい運動でした。 木を運搬することが大変なことを実感しました。

*道直しは何をすべきかイメージがわからずにいました。 しかし、丸太をうまく使い、横木を入れてのやり方、杭を作り土留めするなど、できあがったものには感動しまし た。自分の生活に役立つよい大変をさせて頂きました。

*右手が震えていますが、それくらい玉切り、杭作り、道作りで力を使いました!鉈をまともに使ったのが初めて でなかなか思い通りのところに命中させることができませんでしたが、後半少しはものになったような。夢中で作業できて楽しかったです!

*林業はつくづく人の数が必要なんだと再認識した。 整備をする大切さや、事前にチームの皆様と協議する大切さに気づきました。釘などの金物をつかわず自然 のもので行ったことはとても良かった。

以上




2024年11月14日木曜日

 

“ 森林体験学習 ”


 

 

 令和4年度より〝身近な森を活用する会〟の活動が、正式に青梅りんけんの活動に組み込まれ3年目を迎えました。

森林体験事業、企業のCSR活動等含め、森林への訪問者の受け皿として当会が前面に出ることにより実働部隊として身近な森を活用する会が機能する という形を定着させたいと取組んでおります。

社会的な信用と実働部隊の人材育成の両面で積極的に動く基盤を目指しております。

                               
木を植えて人は育てて夢は百年!



 

第3弾 突撃体験レポ-トR6.10.31

投稿:アシスタント 前田

 どうもどうも!! 気温はもとより湿度も下がり、ドライアイが深刻度を増している前田です。

 今回環境教育の一環として林業体験をしてくれたのは青梅市河辺小学校の5年生の皆様方。大型バス2台に揺られて晴れやかな挨拶と笑顔とともにやってきました。眩しすぎて余計目がやられます。

 ひーひー言いながらも元気に山を登っていく小学生たち。一番元気が良かったのは次の地点にスピーカー運ぶため山を駆け抜けた御年69歳のさんでしたけれども、無事全員が目的地に辿り着きました。

 林業体験エリアでは、伐採する木を選ぶ担当、ロープを引っ張る担当、切った木を運ぶ担当などなど各担当に分かれていましたが、だれも手持ち無沙汰になることなくみんなで考えて、みんなで実行することができていました。

 河辺小の子達の人柄もさることながら、エリアを囲って考えてみるという青梅りんけん初の試みが功を奏した模様です(今まではエリアは決めていたものの、児童を移動させるみたいなことはなかった)。

 ロープをかけるシーンではどうやら達人がいるとの噂が児童界隈であるようで、ロープかけ担当である指導員のさんとさんに熱い視線が送られます。トンデモネー プレッシャーの中で無事ロープかけが終わりました。

今回選木されたのは、かなり‘ゴツ’ めの杉だったのですが、河辺小の子たちは元気がいいので、受け口・追い口の作業の後、えいや-とロープを引っ張り、〝架かり木〟にもならず、すんなり倒れてくれました。

 しかしながら勝負はここから。ゴツ めのスギですからね、いやはや、めちゃくちゃ重いです。持ち運べる大きさに切った木をみんなで軽トラへ運ぶ際は、ヤバイ  という声が出ない児童すら出現。静かにやばさを訴えていたので、すかさずヘルプに入ります。確かに重い、こんなん持ってる君たちすごいね。

 重く、太く、立派なだけでなく節があって硬い木だったので、丸太切り体験では多くのチャレンジャーたちが腕と腰の痛みに耐えていました。はは、腰痛だなんて、我々の仲間じゃないか。

 しかしながら今回は木が‘ゴツ’すぎたこともあり、普通のノコギリではなく、ノコギリの進化系刀ボーイを用いたことで、比較的まっすぐ切れている様子。引くときに力を入れる、歯先全体を使う、ということもできている子も多く、とても上手でした。

 皮むき体験はなぜかみんな慣れた様子?でピカピカの完成品を見せに来てくれました。みんながにこにこ楽しそうで何より。

そんなこんなでハイタッチをしながら帰っていく児童たち。先生の話をよく聞き、問いかけに多くの子が手を挙げて発言し、どんな意見も否定しない。挨拶も、返事もよくでき、お礼もきちんと言えるその姿は見上げたものです。自分が小学生だった時、こんな風にできていたかな。

以上

2024年11月7日木曜日

 

(株)やまびこ 社員研修R6.10.11



身近な森 事務局長

今年度、社員研修は新しい一歩を踏み出しました。青梅市に本社を置き、森と関わる製品を生産・販売する株式会社やまびこ。世界中の森が荒れて、その機能を失い始めている今、地元青梅の森はどうなっ ているのか?森の機能が失われればやまびこという企業はどうなるのか?そんな大きな疑問が研修の在り方を変え始めました。

2013年に東京グリーンシップ・アクションに参加することで始まった森林保全活動という社会貢献活動、途中コロナ禍による二年間 のブランクはありましたが12年目を迎えました。

11年目の昨年度、単なる社会貢献活動から社員研修の場としての活動に変えようという事になりました。 協力する講師・スタッフが企画したスケジュールや内容を実施する貢献活動ではなく、社員自らが森に足を運び、森の現状を知ることで、 どんな活動をすれば良いのか、あるいはしたいのかを考えて内容を組み立てる活動に挑戦することになりました。

更に、今回は“みらい委員会”のメンバーが中心となって研修を主催する形をとり、開会式~保全 活動~ワークショップ~閉会式すべての活動を同委員会がリードして行いました。

本社でのミーティング、現場の下見と打合せを行い、講師との間で入念な打合せを行いとても素晴らしく意義ある研修となりました。

社員が活動内容を考え、みらい委員会主導の形で実施した本研修は、御社にとっても、青梅市の森林にとっても、とても大きな意味を持っていると思います。 ここに活動の様子を掲示いたします。 

 

 

株式会社やまびこ 管理本部 総務部 総務課だより

 

 わたくしは、3年前青梅の成木にて初めて森林保全活動に参加させて頂きました。3年前はたかが山と思っておりましたが、青梅りんけんの皆さまと関わっていくうちに、森林について真剣に考える機会となりました。

 活動当初は従業員の研修という事で、業務的に対応しておりましたが、ここ最近ではこの青梅の成木の山をどのように保全すれば良いかや、参加した従業員が年々色々な意見を出すようになり、今回の20241011日実施した森林保全活動ではボランティアの方々のアドバイスはあまり出さず、参加者自ら考え保全活動を実施しました。

活動は青梅上成木森林環境保全地域で行い、道中、クマの皮はぎ、スギやヒノキの皮を剥ぐ鹿の食害や、ナラ枯れ(カシノナガキクイムシのナラ菌により枯れ死にする現象)が獣の食糧であるドングリの減少など
について、ボランティアの方々から話を伺い現場へ向かいしました。


 活動現場では、道中話を聞いた内容を元に、どの木を伐木するか参加者が決めて、実際に1本伐木をしました。木が倒れるところはものすごく圧巻でした。

 その後、林道の整備や、伐木した木を利用して階段の整備を実施しました。作業を終えて各参加者は充実感に満ち溢れており、「森林保全活動に参加して良かった」との声を聞けました。 今後もこのような活動に参加して、少しでも森林保全活動に関われればと思います。

追伸:また来年も絶対に参加します!!!

2024年10月29日火曜日

 

 ・・・森林ボランティア育成講座・・・

14-5『間伐』R6.10.12

 

間伐の目的は、第1に立木密度を調整し林床に光を入れることにあります。特に、幼令林(10年~20生位)にとっては将来を決める間伐所期の大事な作業であり、選木にあたっては、通常劣勢木を対象に間伐します。

日本の南北に長い列島では、ほとんどの地域が 温帯(温暖湿潤気候)に属していますが、北海道や東北地方は 亜寒帯(冷帯) になり、温暖な気候風土に濃淡があるもの、蔓や雑木の繁茂対応が求められ「蔓きり」や「除伐」も合わせて行います。

昨今では、健全な経済行為が成り立たず壮齢林(30年~80生位)が殆どを占めており、搬出が困難な間伐地は伐り捨てられているのが現状で、今後どのような森林を目指すか今までに無い判断が求められています。

以下受講生の感想を掲載します。

・実際の作業がとても良く分かりました。ありがとうございました。

・木を一本切るにも様々なことを考えながら作業していることが分かり、とても勉強になった。

・かかり木になったときの対応が実感できてためになった。

・間伐2本実施。午後は太めの木を対象に間伐、枝がひっかかって倒すのがたいへんだったが、そこでいろいろと学べて逆に良かった。

・間伐 午前、午後で1本ずつ 午前中は枯れ木で比較的短時間。午後の間伐は2回にわたり他の木にひっかかるトラブル。狙った所に倒さないと、その後のリカバリーが大変なこと、事前の準備の(リカバリーのための)大切さを認識した。

・今日は2回目の除伐、間伐ということで、前回よりも、どの木を切るべきかが、わかるようになった。また、一本の樹を最初から切ったことで、受け口の切り方、追い口の切り方がよくわかった。体験は大事だ。前回と違い2本とも隣りの木にひっかかって大変だったが、これもみんなで話し合い無事切り倒せた。チーム力の大切さを感じた1日でした。みなさんに感謝!!

・役割の分担、作業分担の大切さと人力で行う大変さを学びました。どこへたおすか考えるだけでなく、その後の片付けまで考えると色々とむずかしいと思いました。今回も楽しく参加させていただきました。

・とても勉強になりました。講習の資料を頂きたいと思っております

・実習が多くて良かった。こうぎばかりでは頭でっかちになりがちなので、実習で11人が作業できる時間をふやしてほしい。危険なことも実際にヒヤリとする場面に出会わないとわからないので、やってみる機会をふやしてほしい。

・足の調子が悪く皆様にご迷惑をお掛けいいたしました。その中でも出来る事を振って頂きながら無事終えることができました。作業分担を考える良い機会となりました。りんけんの皆さん、ありがとうございます。

 ・本日は間伐をしましたが、途中でうまく行かず、みんな一緒に考えて倒して大変だったが、楽しかった。普通中々できない体験をできて本当に勉強になり感謝します。

・7名でチームワーク良く作業が進んだこと、また1本倒すのが考えて作業しないと大変と理解しました。本日ありがとうございました。

今回は前回よりも自主的に班の意見を出し合って木をえらび切りました。午前中から作業ができて長い時間やれて楽しかったです。

・間伐!2本どちらもかかり木になった。細く腐った木であり、簡単に伐倒できると思ったが、意外と芯が硬く、上部の曲がりも硬く、かかり木になった。ロープ牽引は省かない方が良いと思った。

・直径20cm超の大木の倒木を行った。木がからまり倒れなかった為にそこから倒すまでに大変な苦労があった。倒す前の計画を丁寧に立てることが重要だと分かった。

・(除伐)間伐について、簡単な作業ではないことが実体験できてよかったです。

知らなかったことが学べてうれしいです。

・除伐、間伐を行い、木を倒す方向などをしっかり考えてから作業をしてもなかなかいったほしい方向にいかずむずかしさを感じました。又、木一本で1トン近くあるとしれたので安全第一で作業したいと思います。

・もやい結び、選木、滑車、方向決め、受け口、追い口全部実践できて良かったです!まずは足元の整備から、というのを忘れないようにします!


・木を選ぶということ、但し、それをどう切り、どこに着地させるか、受け口が正しくその方向に向かって切れているか、、、追い口の方向で左右にぶれることを身をもって感じた。木の重さ1トン近くなるということに安全と正しい判断が必要な仕事ということで今後リスクを感じてしまった.