・・・森林ボランティア育成講座・・・
第14-7回『枝打ち』R6.12.14
枝打ち(枝落し)は植林後、人間で言えば小・中学生になったころ「根払い」という枝落し作業があります。
根払いは、植林した苗木と苗木の枝葉が重なり合い、枯れ枝が発生する頃から梯子を使わず枝を落とす作業です。概ね手の届く地上2m位まで続けます。
高校生位の林齢になる頃から梯子を使用し、力枝を目安に一度に枝を落とさず、数年ごとに分け枝を落します。
枝打ちの目的は、通直で長い良質材を育てることと林床に光を取込むことですが、苗木の良し悪し、地盤の良し悪し、自然災害や獣害・害虫の有無によって成長に影響を被った立木は、枝打ち対象から除き間伐対象にします。
更に林齢を重ね、青年期・壮年期を迎えると梯子では枝に届かない場合は、「登降機や枝払い機」を使い力枝を目安に枝を落します。
以上が理想の枝打ちの方法ですが、最近は鹿の皮剥の拡大も加わり、特に私有林では柵対策を行う力も無く、良質材生産への意欲も減退しているのが現状で、先人が30数年かけて成立させた森林環境税はどこへ行ってしまったのでしょうか。
今日では、東京都の森林循環促進事業地(花粉発生源対策)、再生事業地、多摩川水源林地で枝打ち作業が限定的に実施されております。
以下、受講生の感想を掲載します。
*最初ははしごが不安定で怖かったですが、すぐに慣れました!枯れ枝、折った方が速かったですが、切り口についてはあんまり気にしていなかったです。もっと気にした方がよかったか?またやりたいです!両足につけるキカイを用いて!
*初めの方はこわさもあり、余分な体力を使っていたことが後半、慣れるにつれてわかりました。枝打ちをすると森の中の明るさが全然ちがうことにおどろきました。
*ほぼ1日作業で楽しかった。ハシゴは初体験なので興味深い複数人で行う作業はいつもなれないのでよいけいけんとなった
*安全に作業するために、色々と気をつけることがあると勉強になりました。(落石を含めた、周囲への安全周知)今回枝打ちした木が生きているものがなかったのでそこが体験できず残念でした。でも良い経験でした。
*安全ベルト(ウエストではなく腰に巻く)の装着の仕方を教えてもらい、枝打ちの作業について説明を受けた。ハシゴの上のロープは木に結ぶ、安全ベルトについているカラビナは二重構造。木の上では木に対してそるぐらいの気もちで、木の枝を切る位置は皮を傷つけないように。太い枝は下から切って上から切る。大変緊張しましたが、とても楽しく夢中になりました。光が入るようになりすっきりした森林をみて、枝打ちの大切さを感じました。
*しゃ面が急だったので最初は大変かと思いましたが、楽しく体験が出来ました。ありがとうございます。
*ハシゴやロープを使っての作業は面白かった。枝打ちというよりはもっぱら枝折り、でした。
*枝打ちの意味あいを再認識。チェーン昇降器も試してみたい。
*枝打ちは地味作業にみえたが、木を育てる意味で大切だった。杉とヒノキの枝の硬さも違いヒノキは力が要る。良い学びになりました。
*丁寧な枝打ち断面をつくることが大事。枝打ちの目的は ・無節の木材をつくる(美しさ・強度) ・木の成長を促す
*取り組む前はただ「恐い」気持ちだけでしたが、いざ登り枝打ちしていくと「おもしろい」の一点ばり。少しずつ枝打ちされることでまわりの景色が変わられること、「やりがい」ありました。安全、安心をモットーに取りくめて良かったです。とても勉強になりましたAM⇒PM すこしたんちょう
*初めての体験がいくつもあり、とても勉強になった。準備や片付けを、慣れた方々に進めてもらい、なかなか役に立てず残念だった。次回はその点にも気をつかえるようになりたい。はしご作業は、はじめは不安があったが、やり始めるともっと、と欲がでた。楽しく体験できました、ありがとうございました。
*枝打ちは作業的に自分でできる範囲が多く楽しく取組め、やった感があった。枝打ち作業-ハシゴの設置、安全帯の使い方、体のあずけ方-最初体をあずけるのがこわかったですけど、先生のアドバイスで安心して体の使い方がわかり、ありがたかった。高山先生、お世話になりました。
*急傾斜に加え、砂利が多い足場におどろき。はしごがぐらぐらしていることに不安になったが、こうした足場でもうまく設置するための先人の知恵だということを認識した。
*木を材としてつくるには、手がかかるその分やりがいがでます本日はありがとうございました。感謝です。
*安全帯の使い方がわかった枝打ちがおわると日の光がはいってきて明るくなるのでやった感を感じた 。
以上