2015年9月21日月曜日

遂にとらえたクマ !!


センサーカメラが捉えた熊

農林総合研究センターの研究員からH27.9.6PM5:00センサーカメラに記録された熊情報が寄せられた。
場所は、青梅市成木高土戸入り林道沿いの花粉対策事業主伐地とのことである。林業関係者やハイカ-の皆さんには注意されたし。
以前から生息情報はありましたが、当地域でカメラに記録されたのは2回目と記憶している。


環境保全団体WWFによると、ツキノワグマはお互いを排除する固定したなわばりをもたず、個々の行動圏が大きく重なり合うことが明らかになっています。そしてほぼ決まった地域を行動圏としますが、ドングリなどの食物が不足すると、食物を求めて行動圏を広げます。

その行動圏については、オスで平均100平方キロ、メスで平均40平方キロだといわれています。秋田県で行なわれた調査によると、平年は20~40平方キロであったメスの行動範囲が、ブナの実やドングリが凶作の秋には100平方キロを超えたことが報告されています。なお、山手線の内側の面積はおよそ60平方キロです。

クマの大きな体は、多くのエネルギーを必要とすると共に、高い移動能力も兼ね備えています。そしてなわばりを持たず、自由に移動することによって、必要な食物を得ています。その時々で利用できる食物を求め、特に食料が不足する時には、広い範囲を動き回ります。http://www.wwf.or.jp/activities/2012/01/1038917.html

管理人

9回ボランティア育成講座

「間伐作業」

                      会員  佐藤 武

9月12日土曜日 青梅市風の子太陽の子広場に集合、杉並区・青梅市の参加者による森林ボランティア養成講座が開催されました。

今回は間伐作業。青梅りんけん二年生の佐藤が報告致します。

早朝に起きた東京湾を震源とする地震の影響で電車のダイヤが乱れ、杉並区からの方々は朝から通勤ラッシュなみの混雑の電車に乗ってこられたとのこと。杉並から来られた方のなかには作業を前にお疲れの表情の方もチラホラみうけられました。予定より30分ほど遅れてボランティア養成講座の開会。

青梅の森に移動し、各班安全に作業出来るエリアに分かれ4〜5名体制で作業開始。私の配属は4班。玉置班長の指導のもと間伐作業を始めました。今回は班で10本の間伐を目標にしました。

玉置班長の説明の後、各々分かれての作業。各々間伐する木を選び倒す方向、周囲の安全を見極め木にノコギリをいれます。
はじめの1本目は皆さん受け口の入れ方が悪かったりして悪戦苦闘。受け口と追い口がある程度切れたところでロープをかけ皆で倒します。(注;先にロ-プが基本)隣の木に引っかかってしまったりするとついつい夢中になって安全作業を怠ってしまいがちなので細心の注意をして倒しました。ロープを引っ張る際には皆で引き勢い余ってすってんころりんなど愛嬌の場面もありました。倒した後は、皆で玉切りします。

私も朝起きて本から得た一夜漬けならぬ朝漬けの知識をもとにうっかり斜面で転んで朝漬け知識を忘れないようにしながら作業をします。

1本目はおっかなびっくり悪戦苦闘、2・3本目からはなんとか・・・ それ以降は腕が疲れて譲り合うといった具合であっという間に我が班は20本以上間伐することができました。

私も含め皆さん作業が慣れてくるに従い間伐する木を曲がった木や立ち枯れの木など難物に挑みだし悪戦苦闘。どうにもならなくなると困ったときの神棒さん(年齢的にも一番脂ののった作業のプロ)に出動願い間伐の妙技を披露してもらいます。


一日の作業を通して感じたのは、慣れてきた時の作業安全の課題です。ロープをかけて倒す際、悪戦苦闘しているうちに夢中になって傾いている木の下を横切ってしまうなど、慣れてきた時に事故が起こりやすいので特に気を付けないといけないと感じました。

~気温も湿度も作業にはちょうど良く、終りのセレモニー時の参加者の皆さんの表情をみていると皆さん普段のストレスを発散してスッキリした感じがしました。かくいう私も間伐対象の木を日頃何かと妻から課される無理難題にみたて伐倒し処理。最後の1本は妻本人にみたて処理、山の斜面に他の木よりも細かく玉切りし日頃のうっぷんを間伐作業で晴らしてまいりました。

~見事に方向もバッチリ。立ち枯れなので上の枝が落ちてくるかもしれないことも予測しながらの作業。案の定ロープで引っ張ると頭から2/3が折れて落ちました。おみごと!


勢い余ってゴロゴロ 
愛嬌愛嬌!


これが 間伐した切り株 ストレス発散!!




これでまたしばらく妻に滅私奉公できそうです。以上青梅りんけん二佐藤の報告を終わります。





2015年7月16日木曜日

「関東・山梨ブロック林業グループコンクール」レポ-ト
(H27.7.9神奈川県足柄上郡大井町・いこいの村あしがら)


                                                  会員 栖島

 青梅りんけんより3名:高田・中島(大)・楢島 で参加してきましたので報告致します。

全国林業研究グループ・田爪会長のあいさつから
  九州の林業に関して、今後外材が入って来なくなることを見越し、これまでの銘木を目指した山つくりから短期伐採での再生産を重視した林業に切り替えが大切である、と話されていました。
次に関東・山梨ブッロクから8団体の発表がありました。


発表内容要約
1)東京:八王子市林業研究会
 恩方第二小学校での5・6年生を対象に間伐作業の体験教室を開催。9年前から都内唯
一の滝山道の駅で木工クラフトや巣箱つくり、丸太切りの体験を行っている。会員と
小学生や市民と山の話題での交流により森林についての対話を増やしている。

2)山梨:ますほ里山暮らしを学ぶ会
 プロでなくても出来る森林整備、間伐材の利用、暮らしを見直すきっかけ作り、と言う視点で活動している。簡単な道具でできる「皮むき間伐」を行い、間伐材で自転車スタンドつくり温泉施設や道の駅に設置。薪を使って焼く「登り窯」陶器つくり。町田市の道の駅にベンチと掲示板を設置し交流が広がっている。

3)埼玉:西川林業クラブ
 20年以上にわたり小中学校への林業教育としてスライドを用いた授業と林業体験の取り組み。西川材のPRとして西川材フェアーを参画し木工工作コンクールで触れ合う機会を増やしている。会員意欲向上のためH23/24年に四万十式作業路解説研修を講師を招いたり、H25にはGPS測量研修を行う。安全教育のために子供用ヘルメットを70個用意、移動してしまう学校の先生とは粘り強い交流が大切である、と力説してる。

4)栃木:日光地区木材流通研究会
 メンバー8名だが各組織のトップの方が集まったことにより、多岐にわたった高い専門性をもった活動をしている。宇都宮大学との共同研究、専門学校・高校とのインターシップ研修、森林認証の導入、冊子による地産地消のPR活動。
特に認証制度の普及により原料から最終消費者までの流通トレーサビリティーを確立し「顔の見える木材での家づくり」を行うなど、一企業並みの活動をしている。

5)群馬:三国林業研究会
 水上町道の駅のナメコ販売は震災後にほぼゼロとなり、ナメコ原木の放射性物質減少への試みとして試験研究を行う。原木・ほだ木・きのこ、で除染を行いセシウム濃度の変化を測定。低減処理方法を4区に分けて顔料を使用するなど、かなり専門的に高精度な試験を行っている。効果は確認できたが汚染は原木まで及んでおり、ナメコ販売の復活には長い時間と支援が必要であること、を訴えていた。

6)茨城:山方林業研究会
 林業以外の副収入として原木マイタケ栽培を行いその普及に取り組む。H11から山方町の助成を受け常圧殺菌窯による原木殺菌をし、培養したほだ木を販売して伏せ込み方法や管理の指導まで行う。また、炭焼き技術の伝承と町のBBQ施設への提供のため、助成を受けてH12より炭焼きを始める。震災による窯のひび割れも修復し昨年は8回の製炭で2トンを生産、今後は市民への技術の伝承を行って行きたい。

7)千葉:千葉県林業研究会千葉支部
 山武杉の非赤枯性溝腐病になった被害林の伐採・再造林が活動の柱。共同作業ではあるが森林所有者が16,000円の日当を払うことで仕事としての意識を持ち責任感が生まれ、継続的にできる要因になっている。作業効率確認で、バックホウ2台・伐り手4人で5日間1haを行えることが分かり、千葉市内の59%の被害林が再生された。今後も会員の負担にならない範囲で森林整備を行って行きたい。

8)神奈川:南足柄市森林ボランティア協議会
 2haほどのモデル林の手入れ作業と森林教育体験の開催が主な活動。森林体験では、きのこ観察会として採取からキノコ汁うどんつくりを行う。ほだ木つくりでは伐採から植菌を行う。会員の平均年齢70歳以上なので活動時の安全を第一にし、今後は若返りをを進めたい。会費は取らず間伐材を売った収入などで活動していると言う事でした。





審査結果と感想
 一位になった日光地区木材流通研究会は断トツの内容の濃さで、8名の活動内容とは思えませんでした。二位の三国林業研究会はキノコおたく的な突き詰めた研究内容で、正直良く理解できませんでしたが、質疑での数値を交えた回答はさすがでした。
個人的には山梨ますほ里山暮らしを学ぶ会、の全く林業経験者のいない主婦が主なメ
ンバーで活動されているという異色さと、決して大きくない活動ですが着実に実行に
移しているところが印象に残りました。

追伸;質疑で紹介された樹種「コウヨウザン」・・・成長が早く萌芽する木としての特徴が注目されています。

2015年7月14日火曜日

第8回ボランティア育成講座(H27.7.11)
「下草刈り」
                                                      管理人
 
 
梅雨の合間の晴れ間と思いきや、昨日からの猛暑が続き、炎天下の下刈作業となった。また、計画した、午後の竹細工と流しそうめんも予定通り実施できそうである。

S24当時
H27
先人たちは、子供を育てるように植林後小学年齢時は、大刈り鎌で春秋2回の下刈の手入れを続け、中学生時になり年1回刈りへと親元の手から徐々に離れ、高校生時になると「根払い」という手の届く範囲の枝を払う成木(せいぼく)へ向けての作業が徐々に始まる。

 今回の栗平の市有林は植林後、森守会で当初3年ぐらい手を入れその後5期生から下刈体験を実施しており、10年の年月がたったということになる。
 言い換えれば、高校生になったということであり、現地に到着するとその成長ぶりには目を見張るものがあった。

 先達の言葉の中に、「木を植えて人は育てて夢は百年」という言葉がある。
 しかし、この業界を取り巻く環境は、健全な経済行為が途絶えて久しく、伐ることも、植栽することすら許される状況ではない。そんな環境下では貴重な体験作業であることは言うまでもない。
 

 
 
 今後、百年の夢を持続させるには多くの方々に、環境、健康への森林の恵みの認識を一層深めてもらい、自ら行動することの尊さを感じてもらいたい。
 



2015年6月18日木曜日

      東京都林業研究グループ  
           平成27年度 第48回通常総会(H27.6.13奥多摩町文化会館)
                    
                                   会員 楢島
 

 青梅りんけんから9名参加しました。
奥多摩りんけんの司会の元、椋田会長の挨拶で始まり、議長として奥多摩りんけん清水氏が選出され、第1~3議案が原案通り承認されました。
 続いて来賓あいさつに移り、特に、奥多摩町の副町長のあいさつの中で、昭和30年の合併から60周年となり式典がここで開催されました。やはり過疎化の問題は大きく当時15000人いた人口が今は5500人ほど、地方創生事業の800自治体の一つとして取り上げられ動き出しています。巷では地方回帰の流れで孫ターンという言葉も聞かれ、奥多摩に来る180万人の観光客を取り込んだ動きにを進めて行きたいと話されていました。
 総会終了後、燃料チップ生産工場へ移動し視察しました。
チップの利用先として昭島上水道の汚泥処理ともえぎの湯、それぞれの熱源用として生産とのこと。平成21年度から始動しH26には1625t生産し水道局に1374t、もえぎの湯に250tを供給したそうです。
週末の午後、温泉を楽しみに来られている方の横を通り過ぎて施設奥にあるボイラーを見学。源泉は19度で夏場はチップだけで湯をまかない、冬場の消費が大きい時間のみ石油ボイラーを使用、全体で88%は木質ボイラーでまかなう。燃料代の灯油との比較は、灯油相場70円/㍑以上ならチップの方が安くできる。木質ボイラー機械はおおよそ3000万円強。
薪ボイラーと違い…チッパーなど初期投資は高いが、チップ加工に人手が少なくて済む。完全燃焼に近く煙が少なく灰は一カ月にドラム缶一本しか出ないそうです。
視察終了後、そば処鳩美にて懇親会が開催され親睦が図られました。森林が元気になり、環境に貢献できる手法の一つとして検討を加え、今後、わが青梅市・業界関係者の行動に結び付けたいと感じました。

2015年5月18日月曜日


第7回森林ボランティア育成講座H27.5.9
「間伐と作業道づくり」

     会員 玉置

 

いつもの様に「風の子太陽の子広場」の入口駐車場に集合。
 天候は曇り、午後から雨の予報で天候を気にしながらの入山となりました。

 作業内容は青梅の森の「作業道づくり」「間伐」です。5班に別れ、1,2,3班は左
側、4,5班は右側の尾根近くの作業場となりました。我々は4班で総勢6名、紅一点の川村さん、木原学長、更に杉並窓口の係長が飛び入りでエントリ-は異色のメンバ-となりました。 

 尾根から約50m程度下からの林道作りと整備、人数が多いので2班の別れ、林道3名、間伐と材料調達4名で取り組みました。天候で午前中のみかとしていましたが、午後も雨が降らず2時半まで作業ができました。

 そのため、皆さんに話しかけご自分で間違っても良いので考えて取り組んでもらうこととしました。但し、安全の確保が最優先ですので、間伐については必ず段取りができたら声を掛けてもらう事としました。

やり始めたら、皆さん優秀でしたね。午前中で作業道は95%は出来、それも左右に丸太を置きガイド付きです。一箇所だけ段差があり過ぎ、中段をつけてもらった他は出来栄えが大変良く申し分ありませんでした。完成後皆さんにご自身の出来栄えを歩いて確かめてもらいました。結果、「満更でもありません」と顔に出ていました。

 依って、名前を付けましょうかと持ちかけました。「筧、額田、木原学長通り」と、但し、命名は有償でご寄付は如何かと。誰もOKとは言いませんでした。間伐も、互いに相談してもらい、倒す方向、ロ-プ掛け、周囲への配慮をし、受け口、追い口との手順で計画してもらいました。

始めると当初は2本ばかり見事に方向や枝が木に引っかかり難作業となりました。しかし、引っかかった時のロ-プの引き方や対処等が、いい勉強になったのではないかと思います。特に飛び入り参加の係長は積極的で、今まででの方にはないものを持っておられるように感じました。紅一点の川村さんも塩野、額田さんも黙々と積極的によくやってくれました。
 

 皆さん習熟が早く、どんどん積極的に取り組んでくれるようになったところを見ると、自信が出来たかと受け取りました。
 結果、当初の失敗時間を入れても、又、学長が選んだ大木も入れ短い時間で6本程度手鋸で間伐ができました。間伐の処理も入れてですので良く出来たと思います。

2015年5月15日金曜日

「みどりとふれあうフェスティバル」

                                               会員 名古屋 まゆみ
 
5月9日、10日と、日比谷公園で「みどりとふれあうフェスティバル」が開催されました。
青梅りんけんは10日、東京林業研究グループ協議連絡会様のブースにて、丸太伐り体験を担当し、りんけん隊員指導の元、下は3歳から上は?歳まで、沢山の方に丸太伐りを体験して頂くことが出来ました。
 
快晴にも恵まれ大盛況となり、閉場前に丸太が無くなってしまうほどの人気でした。
用意したのは、直径7センチから10センチ程度の、ヒノキの間伐材です。
 
りんけん会員が腕馴らしに伐っていると「凄い!」「やってみたい!」との声が沢山かかり、あっと言う間に行列が出来てしまいました。
日曜日でしたのでお子さん連れのご家族が多く、体験もお子さんが大多数でした。
殆どが生まれて初めて鋸を持つ、というお子さんばかり。どのお子さんも一生懸命伐ろうとするのですが、最初から上手くはいきません。
 
りんけん隊員がコツをお教えしたり、手を取って一緒に伐っているうちに、ノコを持つ手に伝わってくる感触が変わってきます。木の伐れる、気持ちのいい感触です。
3歳のお子さんでもこの感触の変化は分かるようで、手ごたえが変わった途端、顔がパッと輝きました。その嬉しさを忘れないで、将来、本業としてではなくても、森に関わる人になってもらえたらいいなあ。
 
これが「ヒノキ」だと知ると、全ての方が伐った木を持って帰りました。今頃皆さんのお家で、いい匂いを振りまいているのだと思います。大盛況でゆっくり見る時間はなかったのですが、少し場内を見て回らせてもらうことも出来ました。
他県の林業研究グループの方のお話しを聞いたり、間伐材を使って名刺入れなどを作っている作家さんをお話しすることもでき、大変勉強になりました。
そして、憧れの高知県馬路村さんのブースにもお邪魔することができました。すでに大成功されていると思うのですが「まだまだ、頑張らないと。これからです。」と仰っていました。
  東京林業研究グループ協議連絡会様のブースも盛況で、用意された青梅産のフキやワサビは完売してしまいました。ご来場の皆様は緑の募金に快く協力して下さって、沢山の募金を集めることも出来ました。

皆様が伐っている間、丸太に跨ってお尻で丸太を押さえ続けたので、終わった後になってお尻がとても痛かったですが(笑)勉強になりましたし、とても楽しかったです。
拙い私を手助けして下さった、りんけんの先輩方、どうもありがとうございました。来年も私が行きます!(笑)