2023年6月16日金曜日

 ・・・ボランティア育成講座・・・

13-2『木材流通現場視察』R5.6.10

管理人

一般都民には縁が遠い木材流通の仕組みを短時間で目の当たりにできる人気講座が開催されました。

この講座の生まれた背景は末尾に掲載しましたのでご覧いただければ幸いです。

 

以下受講生の感想を掲載します。

 

・一連の流れを見ることができて、大変勉強になりました。

林業や東京都の山が危惧する状況であることを実感しました。

青梅で生まれ育ち、現在も住んでいる身としては、山は身近であり遊んだ思い出や恵みを与えてくれるものと思っています。少しでも明るい未来があると良いです。

 

・皆伐現場の斜面の急な状況を見て、林業の現場で働く方の大変さを強く思いましたが、今後、若い方が少しでも増えていただけるとよいなと思いました。

 

・興味はあるが何を聞いていいか分からないので、説明してくださる方にくっついて話を聞くことができてよかった。

しかし製材所では作業音があるので、聞こえないのが残念でありました。これからも楽しみに出席しようと思います。自分にいったい何ができるのかを考えながら学んだりしていきたいです。

 

・知らないことがたくさんありました。もっとたくさんの方に知って頂きたいと思いました。拡声器を使っていただいたことはきこえやすくよかったです。

むし暑かったので、水分をすすめて頂けたらとりやすくてよいと思いました。

 

・森が生き物の多様性に重要で、森を守ることで生き物の種類が増える。

木の価格が下がり人件費が上がり、林業では生きていけない 補助金だのみ?

森はいろいろ役に立っている。(水源、CO2、観光、材)

 

・林業の川上から川下まで実際に現場で見学させていただき、説明を受け、課題をリアルに認識できました。また、林業に対する皆様の熱い思いや、書籍等では知り得ない奥の深い情報を得ることが出来、大変有意義な時をすごさせていただきました。

 

・ナマで現場を見る事で、すべての流れがよく理解できた。林業を保つためにそれぞれ働いている人が、努力していることに気づかされた。まったなしの状態に危機感を感じた。

 

・木の始まるところ…山林・森林などに入り、説明を受けることは、今まで参加した体験講座や通いの講座とかでもありましたが、その先まで行けたのは今回が初めてで、とてもわくわくしておもしろく、楽しいし、そして色々と学び

になりました!この良さすごさを、都民の人々にどう広めていくのか…、そしてビジネスが就業人を増やしていくのか…引き続き学んでいく中で、参加者の皆さんと考え、話していきたいと思えた一日でありました。

 

・本日もとても楽しく見学ができた。

就業について関心を持っているので次回以降もとても楽しみです。

山林から材木まで木の流通を良く理解することが出来ました。現場を見せて頂き、ありがとうございました。森林を維持する大変さも改めて認識しました。

 

・それぞれの訪問先で、その現状、実態がわかり、大変勉強になった。それぞれの問題は複ざつで、解決は容易ではないと感じた。今日の訪問先と、説明して下さった方に感謝申し上げる。いずれもわかりやすい解説であったと思う。

 

・単なる講義、座学だけではなく、神棒さんをはじめとした現場の方の話を直で伺うことにより、肉薄?した実情を知ることができた。

また、なかなか見学することがかなわない場所に連れて行って下さったので、物事を立体的に考える機会となった。

 

・いずれも今まで行ったことがない場所でした。やはり林業はあまり知られていないことが多いので、う~ん、どうしたらよいでしょうか。

ともかく木材の価値が以前に比べてこんなに下がっていて…そこは間違っていると思う。スギも高齢樹木前に適切に伐さいすれば、花粉症も減るはずですよね。

 

・森林から家まで、木のサイクルを見る機会得て、良かった。ひとつ欠けると回らなくなる危さを感じた。

 

・林業の一連のサイクルを実地見学することで現状や課題をリアルに理解する点で非常に有意義なプログラムだと思いました。座学で周辺知識を増やせた事も、個人的には大きな収かくです。

 

・まあまあ良かったです。なかなか、原木市場、製材所みられないので。

 

・間伐、皆伐による生物多様性維持の効果がよくわかった。市場、製材現場も、流通のプロセス理解に役立った。組合は総合的な説明で、都の林業全般の勉強になりました。

 

・ご説明の中で、枝打ちは次の世代のために木材の価値をあげる作業との事、非常に深い話、自分の利ではなく先の世代の利につなげることだと感じました。50年以上の樹木が多い。別のアクションの必要性を感じた次第です。ありがとうございました。

 

・林業の現状を知ることができてとても有意義でした。

 

・今回の受講で森林管理のメカニズムや意味を理解することができました。皆伐の必要性(光環境を必要とする生物の多様性を守るため)という所も教えてもらい、森林管理に間伐が優先される中で、皆伐の必要性を改めて理解できました。しかし、経済的なデメリットもあることから、問題の改善に務める必要があると感じました。

 

・たのしかったのですが、午後からは眠気がさしてしまいました。自分としては現場の方がよいかなーと。(甘い考えですがね。)

・針葉樹林の計画的利用(50年サイクル)が大きな発見でした。針葉樹林の良

い面を多く知ることができました。もっと多摩材を使用するさせる施策を国や自治体は推進すべきと思います。(資源の積極的適正利用)木についていろいろ知ることができました。

 

・「補助金」と聞くと、必ずしも良いイメージばかりではなかったが、環境の維持にとっても、意味のある事が理解できた。地方ならいざ知らず、東京都でも林業対策をしている事は興味深かった。

林業のサイクルなど、大変勉強になりました。

 

・業界の状況を良く理解することが出来ました。ありがとうございました。

 

・山林、市場見学、浜中材木店、森林組合の講義ともに現状の林業、実際の作業者の方の生の状況を見る事が出来大変意義のある内容でした。

各種準備をありがとうございました

 

<当講座の生まれた背景>

森林を取り巻く環境は国民の期待とは裏腹な状況にあります。令和元年の内閣府の「森林と生活に関する世論調査」によれば 1治山治水機能への期待  2地球温暖化防止への期待  3緑のダムとしての期待 4空気の浄化機能としての期待 が上位を占めており期待と現状を勘案すると裏腹な課題を抱えております。

 

なぜ、裏腹な状況にあるのか経緯と現状を申し上げますと、昭和30年代の燃料革命に加え、昭和39年の木材輸入の全面自由化を契機に、国産材価格は落ち続け日本の林業は衰退の一途をたどってきております。

言い換えれば、林業に生活軸をおける状況が奪われてしまい、後継者が絶たれ、放置林や放棄林として、さらには最近では倒木等林地災害として表面化してきております。

市場経済主義下では業界が淘汰されて終結しますが、あまりにも森林のもたらす恵みが、我々の生活環境、さらには地球環境への働きなど、公益的な働きが密接に連鎖しており踏み込んだ対応が求められてきております。

当、青梅りんけんでは今から20年前にグル-プを結成し、この危機的状況を広く共有すべく普及活動に取組み、その一環として7期生(2014)より開設した講座です。

結びに、黒仁田山林・多摩木材センタ-(原木市場)・浜中製材所・東京都森林組合のご協力に感謝します。