第2回 森林整備「技術者」養成講座(R7.9.13)
一歩踏み出した九名の挑戦!
・・・元気な森林づくりを目指し奮闘が続く・・・
森林整備技術者養成講座は、森づくりに欠かせない、チェーンソーの取り扱いや、安全な木の伐り倒し方などを、初心者向けに、令和6年度から行っています。
今年度は、9名の方が受講し、女性の方も参加し奮闘が続いています。講座内容はチェーンソーの刃の研ぎ方や、ロープワーク、道具の使い方などを実践の中から学んでいます。
受講生だより目立ての大切さ:固定すると目立てがやりやすい。使ったら定期的なメンテナンスが必要。チェンソーごとにソーチェーンに微妙に特徴あるので、よく観察してどの丸棒やすりが合っているか理解する必要があると感じた。
伐木作業について:腐った木を倒したら、谷側方向に5メートルくらい飛んで行った。受け口の修正や伐倒方向の確認、周囲の安全について、やはり正確にするさ必要性を感じた。
搬出作業:邪魔な木を切って道沿いに運んだ。ぬかるんだ斜面の木は縦方向を向いていると、滑ってくる。トビを持ってかれたが真下にいなかったから怪我はなかったが、作業ごとに次ぎどうなるか予測をしながら、安全に作業する事が大切であると感じた。
また、作業中にチェーンが外れた。工具を持っていないと不便と実感しました。
服装について:湿度が高く、汗が止まらなかった。肌を隠しつつ、速乾性の長袖の方が良かった。
☆小島受講生
天気はあいにくの小雨。中島林業さんの敷地をお借りし、第4回目の森林育成養成講座。
チェーンソーは森林整備に欠かせない道具です。
実際に木を切る部分である刃がお手入れされていないと、切れ味が落ちて作業効率が下がるだけではなく、反発(キックバック)によって事故になる危険性があります。
実際にチェーンソーを購入し、維持するようになったら、どうすればいいのか心配だったので、とても楽しみにしていました。
刃先の模型を使ったデモンストレーションの後は、お手入れされていないチェーンソーを使って、実際に丸太を切断する体験。
・・・き、切れない。。。・・・
チェーンソーは、「ウィーーーン」と咆哮を上げているのに、全く切り進められない。
果たして、このチェーンソーを研いだところで、本当に切れるようになるのか?
体験の後は、小さなグループに分かれ、講師からお手入れ方法を直接伝授。まずは、チェーンソーを固定。
丸ヤスリを使ったお手入れの方法を目の前で見せていただいた後、一人ずつ実際にお手入れ作業を開始しました。
チェーンソーの刃を、一つ一つ研ぐのは手間がかかりますが、やってみると、結構楽しい。
作業を見てくれている講師の方に、適切なアドバイスをいただきながら、道具の使い方や、森林整備での体験などを聞かせていただき、大充実。
お手入れしたチェーンソーを使って、再度、丸太切りに挑戦。
え!めっちゃ切れる!!
正直、時間の制限もあり、一つ一つの刃をすべて丁寧にお手入れできたとは言い難かったのですが、それでも、スムーズに切れるようになり感動。
チェーンソーも、何故か軽く感じる。
改めて、道具を常に良い状態に保つことが、自分自身の安全を守り、森の木々に対しても丁寧な作業を行うために欠かせないと実感しました。
何事も、準備が重要ですね。
お昼を食べていると、徐々に天候が回復。午後は山に入って、伐倒作業をできることになりました。
この日は、みんなで、少し危険度が増した木などを中心に、4本伐倒。
ただ立っているだけでも汗をかくような湿度の中、雨で濡れた道の悪さに足を取られないよう緊張感を持っての作業となりました。
悪路での作業は、実践的な良い時間となりました。
今回は、念願だったチェーンソーのお手入れは勿論のこと、伐倒準備の一つであるロープ上げ(倒したい木の、なるべく上の方にロープをかける)が上手くできるようになったのが、非常に嬉しかったです。
前の週に普段の仕事でどん詰まりモードに入り落ち込んでいたのですが、山に入って汗だくで作業し、受講生や講師の皆さんとワイワイ話していたら、すっかり気持ちが晴れてしまいました。
あー、参加させてもらっていて良かった!
次回は10月。楽しみです。 以上
☆前田受講生
雨!!はじめての雨!!
わたしにとって初めての作業日雨でございました。山での作業ができないということで、午前中は前回時間がなさすぎてできなかった「目立て」というチェンソーの刃のお手入れを行いました。
ハンディファン進化版のような送風機械で木の粉等をぶっとばし、丸棒と呼ばれるやすりで刃をひとつひとつ、そして反対側の刃もひとつひとつ、研いでいく作業です。
チェンソーの歯はよく見ると円形っぽくなっているわけなので、丸棒を使います。丸棒は球体なわけではなく、細長い円柱みたいな感じです。丸棒の直径サイズはチェンソーの刃の使用具合によりますが(使うほど細い丸棒がふさわしくなっていく)、基本的には0.48cm(通称: ヨンハチ)。
研いでいく角度は刃の角度に合わせて30度。奥側に押すときに力をいれます。円形の刃の右側と上側をバランス良く研いでいかねばなりません。
もっと刃にしっかり当てて!!金属の粉が出るまで!!力入れて!!と、右側と上側のバランス重視型であったわたしは気づけば一生懸命ソフトタッチで研いでいたので、研いでいるのに研げてないみたいな事態が起きておりました。
総括してもっと力を入れるのだ、というアドバイスをそれこそ霧雨のように優しく浴びておりました。
一通り目立ての作業が完了し、いざ試し切りです。わたしが担当したものはとんでもなく切れにくい、わけでもなかったのですが、うむ、なんか切れ味が良くなった気がする!!!!
軽い力で、丸太に載せるだけで切り進んでいくようです。元からこうだった気もする。やっぱりソフトタッチすぎたのかもしれない。うむ。
他のチェンソーや切れにくくなっている刃を担当していた人なんかは歓声を上げていたりしていました。目立てって大事〜!!としみじみ感じたのでありました。
机にガッツリチェンソーを固定して作業したり、刃が動かないように木の枝を刃とチェンソー板の間に挟んだり、横からではなく、台の上に乗って作業をしたり、各人いろいろなやり方と宗派が存在しておりました。わたしも早くやりやすい方法を見つけてソフトタッチから卒業したいばかりです。
しかも、切ろうとしている木自体が斜めになっており、なんだかんだ重心が下に向いていそうです。下に倒す…?うーん、という感じで、結局どうしたかというと、横に向けて倒しました。
ロープ上げやら滑車やらスリングやら、目当ての木を倒すのにちょっと邪魔になりそうな枯木をひとまず倒す作業等々はすべて他の人に委ねて私は受け口と追い口のイメトレです。
しばらくして全体の準備が整ったので、いざ受け口を作ろうとしたら面白いですね、全てを忘れました。チェンソーの付け方すら思い出せません。えーっと、、電源!えーーっと?紐引っ張る!あ、ロック解除!などおぼつかないにも程があります。よくケガしなかったな自分。
受け口のために水平にチェンソーの刃入れてみて、どれくらい入れるんだっけ、と線を引いてるくせに思い出せません。
これが俗に言うテンパっているという状況なのでしょう。わたしはテンパっていても顔が変わらないので、いつも落ち着いているとほめてもらうことが多いですが、顔に出ていないだけでちゃんとテンパっておりました。
そして受け口において苦手すぎた斜めに刃を入れる工程!いつも刃の角度が定まらず、水平ラインと終点が合流してくれなかったんですよね。みんなどうやってんねんと思っていましたが、案の定失敗して大きく水平ラインの端を超えました。
そのままラインを合わせるよりか上に新しく受け口作っちゃう方がいいかな、ということだったので、2回目の練習機会をもらい、受け口第2弾を爆誕させることになりました。
このとき、チェンソー刃の根本にあるスパイクという部位で木を固定し、まっすぐ動かすのだとアドバイスをもらいました。なるほど…!?やってみると不思議なくらいまっすぐ切れます。
え!すげぇ!苦手すぎた必殺斜め切りも、スパイクでチェンソー自体を木に固定して、分度器を描くように手元から奥側の刃先の方へチェンソーを動かします。
一通り切り終えると、受け口におけるパックマンみたいな部分がパコっと取れました。わ!はじめて水平ラインと斜めラインが合致し、受け口がきれいにできた瞬間でした。
時間がなさすぎて線もひかなかったのに感動!うまくできた!チェンソーって根本の部分使うの大事なんや、と思い知ったのでした。
しかしながら追い口も案の定テンパり、受け口高さの真ん中あたりよりちょい上、と言われていたのに真ん中というワードがやたらと頭に残ったためか、真ん中らへんを切り進めるという始末です。ちょっと上!と指摘されて、そうだった、と切り直しました。この時点でお気づきかと思いますが、私が切っていたこの木は私によって色々な爪痕が残された木となりました。ごめんな。
追い口を切り進めていくときも、切るのはつるが10分の1くらいになるまでということが思い出せず、木が動いてきてるよ!
これくらいで退避しようと言われるまで切り進めてました。あ、そっか、って思いました。ほんとよく無事だったな自分。
結局、最初に切りすぎた受け口から木が倒れていましたが、初!チェンソーにて受け口と追い口の両方を担当伐木だったのでした。
木が生えているところが斜めだったので、根本は大きく跳ねるようにして倒れていきました。早く退避しておいてよかった〜、無事だった〜!
というような感じが初雨&初チェンソーでの受け口追い口のエピソードでした!ではまた!
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